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  • 大豊建設/シニア向け分譲に進出/デベと合弁会社設立

     大豊建設は、新規事業として、高齢者向け分譲マンション(シニアマンション)の開発事業に進出する。兵庫県西宮市の高級住宅エリアである「苦楽園」に用地を確保して施設計画を検討中で、10月内にも建築確認を取得できる見込み。物件開発会社として、近畿圏を中心に高齢者向け分譲マンションを展開するハイネスコーポレーションと合弁会社「マスターズコンフォート」を設立した。

     

     マスターズコンフォートは、出資比率が50対50で、今回の物件を建設・販売する。大豊建設は、設計の一部と施工も担当する。マンション共用部の一部には、三菱地所などと大豊建設が設立した木材流通・施工・販売会社「MEC Industry」の木材を使用することも計画している。

     

     今回、開発するハイネスコーポレーションのシニアマンションブランド「中楽坊」は、要介護者の保護を目的とした施設ではなく、健常な高齢者向けの住宅を特長としている。スタッフが24時間常駐して急な体調変化が起きた時の緊急コールに対応するほか、レストランや大浴場、ジムなどの共用部を充実させてサークル活動・イベントを開催して入居者同士のコミュニティーを生み出す仕組みを整える。

     

     大豊建設は、関連会社で一般分譲マンションの開発事業を手掛けたことがあるものの、リーマン・ショックを受けて撤退した。人口減少下で一般分譲マンションの市場は厳しいが、子どもが独立してパートナーが他界するなど、防犯や緊急時の対応などに不安を覚える健常な高齢者は増えており、緊急対応やコミュニティー形成が可能なシニアマンションの需要は一定程度あると判断した。また、同社の建築部門はマンション建築の比率が高いため、これまでの住宅の設計・施工ノウハウを生かせると考えた。

     

     高畑真二執行役員建築本部副本部長建築営業部長兼開発事業部長は「今回の物件を足がかりにシニア系の分譲住宅開発を継続的に手掛けたいと考えているが、まずはトライアルで実施し、状況を踏まえて次の展開を考えたい」としている。

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    掲載日: 2020年10月2日 | presented by 建設通信新聞

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