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伊東豊雄氏が会場構成/『工藝2020 自然と美のかたち』特別展
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>【床との連続性、自然との関係象徴化】
文化庁などの主催による特別展『工藝2020 自然と美のかたち』が、東京都台東区の東京国立博物館表慶館で開催されている。第一線で活躍する現代工芸作家82人による陶磁、染織、漆工、人形、金工などの作品が展示されている。会場構成を建築家の伊東豊雄氏(伊東豊雄建築設計事務所)が手掛けた。政府が推進する『日本博』と『紡ぐプロジェクト』の一環。同プロジェクトの展覧会は新型コロナウイルスの影響ですべて延期、中止となっており、今回が初の開催。期間は11月15日まで。
展覧会のテーマは「自然と工芸の関係」。日本の工芸作家が自然から得たさまざまな素材を伝統的な技と独自の手法を使って、美しい形に変えて表現してきたことを新たな視点から探るものだ。4章構成の会場は金と銀、黒と白、赤と気(黄)、青と緑という作品の色彩的イメージで分けられている。作家は陶磁の今泉今右衛門氏、漆工の室瀬和美氏など伝統工芸作家から若手まで幅広い。
会場構成を担当した伊東氏は、会場の表慶館が1909年のオープンで、西欧から輸入されたネオバロック様式の建築のため、日本の自然観を象徴する展示をどのように表現するかが難しかったと述べる。「日本の木造建築では工芸品が通常床の間、すなわち床の上に置かれていた。それに対して西欧の建築では床から切り離された自立した台の上、家具の中に置かれてきた。それでここでは(台での展示だが)床との連続性をつくりたいということで、床が盛り上がったような形にした。もう1つはここを大地に見立てて、大地のエネルギーが上昇してきて作家の手が加わってものに置き換わるという、自然との関係を象徴しようと考えた」とコンセプトを話す。
午前9時30分から午後5時まで。金曜、土曜日は午後9時まで。一般1500円、大学生1000円、高校生600円、中学生以下無料。オンラインでの日時指定券の予約が必要。
残り50%掲載日: 2020年10月6日 | presented by 建設通信新聞