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  • フィンランド大使館敷地内にパビリオン/木製エレメントでスタイリッシュ

     フィンランド企業の国際展開支援などを目的とする政府機関・ビジネスフィンランドは、駐日フィンランド大使館と同国パートナー企業と共同で、東京都港区の同大使館敷地内に文化とビジネスを発信するプラットフォームとして木造のパビリオン「メッツァ・パビリオン」を開設した=写真。メッツァはフィンランド語で森を意味する。6日に正式オープンした。2021年末までの稼働期間中は、数多くの企業による文化イベントが開催される予定だ。オリンピック期間中は、フィンランド代表チームの活動拠点ともなる。ビジネスフィンランドは、パビリオンが最新のデザイン、建築、テクノロジーを融合させた「初の試み」としている。

     

     このパビリオンは、木造2階建て延べ約450㎡の規模で、フィンランド大使館のガレージ上に構築されている。メインパートナー企業のメッツァ・ウッド社(メッツァ・グループ)の単板積層材「Kerto LVL」を柱、梁、床に使っている。同材は、サスティナブルに管理されているフィンランドの森で生産されたもの。LVLはプレハブで、すべてのエレメントを7週間の短期間で工場生産した。エレメントの製造は、フィンランドのティンバー・ポイント社が手掛けた。エレメントのデザインは、オープンソースで自由に利用できる。

     

     建設現場での組み立ても迅速で、軽量なエレメントのため既存の大使館ガレージを土台に10日間で完成した。施工は同国のプーラケンタヤット社が担当した。パビリオンの接続部は、建物を分解して別の場所で組み立て直せるよう設計されてるという。現場のコンサルタントを日本の設計事務所、ゲストハウス(上田淳代表)が担当した。

     

     設計は建築家のペッカ・ヘリン氏(Helin &Co Architects)、デザインをラッセ・ヒエタネン氏(AINSグループ)が手掛けた。

     

     ビジネスフィンランドは、「プレハブの木製エレメントからスタイリッシュな建物が効率的に生み出せることが証明できた。パビリオンは、ビジネスフィンランドが日本で実施した最大投資の1つだ」と話している。

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    掲載日: 2020年10月12日 | presented by 建設通信新聞

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