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  • そこが聞きたい・日積サーベイ取締役システム開発部長 田中好博(たなか・よしひろ)氏

    【HEΛIOΣ2021の方向性は?/GLOOBEとダイレクト連携】

     

     日積サーベイ(大阪市)が来春に3次元建築積算システム『HEΛIOΣ(ヘリオス)』の最新版をリリースする。ことし4月に大幅刷新したHEΛIOΣだが、最新版はどこを機能強化するか。BIM導入の建築プロジェクトが拡大する中で、HEΛIOΣユーザーからの要望も高度化している。田中好博取締役システム開発部長に最新版『HEΛIOΣ2021』の方向性を聞いた。

     

     前回のバージョンアップでは64ビット化に加え、システム全体の大幅な改良を施した。部材を置きながら積算する「配置機能」を仕上げ部分から先行作業できるよう改良したほか、S造建築物への対応も強化した。田中取締役は「この流れをベースに、最新版はより使い勝手を突き詰めた内容になる」と説明する。

     

     最新版の追加機能は32項目にも及ぶ。前回から機能強化に乗り出した鉄骨拾いについてはブレースの配置入力を実現する。耐風梁にも使用できる中間梁への配置対応も可能になり、「より階高の高い建物への対応力が増す」という。重ね壁についても壁部分に間仕切りや外壁の指定ができるようになり、多様な組み合わせに対応できる。

     

     ユーザーの要望として多かった「中科目」についても対応する。既に工種ごとに材料を管理する機能「材料マスター」を導入しているが、最新版ではより細かく材料の項目を決められるよう、中科目の設定を加える。ユーザーにとっては「細かく材料を分類した管理が可能になり、作業効率化と積算精度の向上にもつながる」と強調する。

     

     建築設計事務所やゼネコンのBIM導入が拡大する中で、BIMソフトとのデータ連携を強化する一環として、同社はHEΛIOΣとBIMソフトのダイレクト連携を推し進めてきた。2016年にオートデスクの『Revit』、17年にグラフィソフトの『ArchiCAD』とダイレクト連携環境を実現。最新版では福井コンピュータアーキテクトの『GLOOBE』との連携にも踏み切る。

     

     BIMソフトとはアドイン形式で連携し、HEΛIOΣ向けにデータを出力できるようになる。「これまでもユーザーから要望が多かったGLOOBEとダイレクト連携が可能になることで、国内で進行中のBIMプロジェクトの大半をカバーできる」と考えている。

     

     同社はバージョンアップに合わせ、最新版の機能をユーザーに先行解説する無料の全国セミナーを毎年開催しているが、ことしはZOOMによるオンラインセミナーで対応する。開催時期は11月5日午後2時から。例年の全国セミナーでは700人規模のユーザーが参加しているが、今回はオンライン説明会による効果などで、1000人規模の参加を見込む。

     

     セミナーの参加は無料。関連会社「バル・システム」のホームページ(http://www.val-system.co.jp/)から申し込みをスタートした。田中取締役は「ユーザー目線で機能強化する最新版のポイントを知ってもらいたい」と話す。最新版の発売は21年2-3月を予定している。

     

    *図版の絵解き:「HEΛIOΣ2021」は32項目を機能追加

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    掲載日: 2020年10月13日 | presented by 建設通信新聞

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