建設技術者向けNEWS
建設技術者の方が知りたい情報を絶賛配信中
会員登録いただくと無料で閲覧可能です!
-
設備機器・アプリ 簡単連携/デジタル化基盤技術清水建設が積極提案/建物運用を高度化
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>清水建設は、建物の運用を高度化するための基盤ツールとして、内部の設備機器やアプリケーションを相互に連携させることができるデジタル化プラットフォーム「DX-Core」を商品化する。設備機器などのメーカーを問わない“簡単連携”を可能にしている点が特長。建物運用のデジタル変革を支援する基盤技術として顧客への積極的な実装提案に乗り出す。
新たに商品化する「DX-Core」は、空調機器やエレベーターといった建築設備やIoTデバイス、各種アプリケーションを相互に連携させる建物運用のデジタル化プラットフォーム機能を持つ建物オペレーティングシステム(OS)。設備機器などハーウェアのメーカーを問わず、簡単に連携させることができる特長を持つ。
DX-Coreサーバーを軸に建物管理システム、セキュリティシステム、IoT(モノのインターネット)デバイス、ネットワークインフラ、サービスアプリケーションを顧客のニーズに合わせてパッケージ化することで、それぞれの建物運用の高度化を支援していく。
実際に空調やエレベーターといった設備機器だけでなく、建物の内部を自動走行するロボットなど多種多様な機器を自在に制御する高度な建物オペレーションにとって、設備機器やアプリケーション間の“連携”は欠かせない。
例えば、ロボットの自動走行はロボットとエレベーター、自動扉などを連携させる必要があるが、こうしたアプリケーション間の連携は、機器やデバイスごとに個別にプログラミングするケースが多いため、その手間や煩雑さが建物への実装を妨げる要因にもなっていた。
DX-Coreは、メーカーの違いを問わず、設備機器やアプリケーション間の連携を図ることが可能。APIを介して、DX-Coreと接続された各種アプリケーションはマウス操作だけで簡単に連携できる。アプリケーションを追加すれば、機能やサービスを簡単にアップデートすることができる。
設備機器やセンサー、カメラ、ロボットなどが収集する運用データを蓄積・解析することで、エネルギー利用の効率化や設備運転の最適化、各種サービスの改善にフィードバックすることも可能。建物運用を高度化するための基盤技術として今後の活用に注目が集まる。
■メブクス豊洲などで実装・サービス展開
既に清水建設が自社施設として建設を進める大規模賃貸オフィスビル「メブクス豊洲(旧称・豊洲六丁目4-2街区プロジェクトオフィス棟)」、東北支店新社屋、北陸支店新社屋への実装が決まっている。
メブクス豊洲は、DX-Coreを用いて館内施設情報提供サービスや会議室予約サービス、顔認証ウォークスルー、車両検知サービス、ロボット館内配送サービスなどテナント企業や利用者の生産性・利便性の向上につながる建物サービスを提供する。
実装費用は、延床面積1万㎡規模の新築オフィスビルで各種システムやデバイス、アプリケーションなどを含めて1億-2億円程度を想定。既存ビルに導入する場合は、設備機器の更新のタイミングに合わせて、建物所有者に導入を働き掛けていく方針だ。
残り50%掲載日: 2020年10月13日 | presented by 建設通信新聞