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東急建設/VR安全教育に新コンテンツ/大規模現場にも展開
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>東急建設は、2017年にバンダイナムコスタジオの技術支援のもと開発したVR(仮想現実)体験型安全衛生教育システム「Tc-VOW(ティーシーバウ)」で疑似体験できるシチュエーションに、「建設機械・クレーン等災害」「崩壊・倒壊災害」を追加した。従来の「転落・墜落災害」と合わせて建設現場における作業中の3大災害をカバーしたことで、より多様な職種の安全教育に活用できるようにした。
同システムは、体験者自身の危険に関する感性を自身に「気付かせる」ことを目的としており、VRの中で危険要素をすべて取り除けば危険な場面に至らずに終了できるよう設定されている。事故が発生した場合には原因を理解できるようになっており、仮想体験のため失敗した場面を巻き戻して再体験もできる。日常の作業に近い形で集中させ、不安全な個所に気付く難しさを実感してもらうことを目指す。
これまでに290人の協力会社職員が体験しており、コンテンツを増やしたことを機にさらに広く活用し、安全性向上に役立てる。加えて、外国人作業員向けに英語などにも対応可能とするなど、運用側・体験側ともに使いやすいよう改良を加えていく。
現在、同システムは神奈川県山北町で施工中の「新東名高速道路湯触トンネル他1トンネル工事」の作業所で安全教育に使用している。数十人規模の大人数を対象とした安全教育に使用するのは今回が初めて。実際に体験した新人作業員からは「事故を起こさないためにはここまでしなければならないのかと再認識した。現実でVRでの体験と同じような場面に直面した時には、体験内容を思い出して実践したい」と感想を述べた。ベテラン作業員からは「安全について再認識する良い機会になった。半年に1回など定期的に実施してほしい」との声が寄せられた。
残り50%掲載日: 2020年10月19日 | presented by 建設通信新聞