建設技術者向けNEWS

　ＬＩＸＩＬは、ＡＭＤｌａｂ（神戸市）、高木秀太事務所（東京都新宿区）と協働し、主にゼネコンや設計事務所向けに公共トイレ空間をクラウド上で自動設計するサービス「Ａ－ＳＰＥＣ」を公開した。初弾は、多機能トイレ内の器具レイアウトの自動設計シミュレーションで、今後の拡充を予定する。会員登録（無料）をすれば利用できる。

　同サービスは空間や器具などの条件を入力すると、クラウド上にある「Ａ－ＳＰＥＣ」のプログラムが過去にＬＩＸＩＬが提案してきた設計ノウハウを基にさまざまな自動設計シミュレーションを行い、数分後に複数のシミュレーション結果を評価付きで提案する。これにより、設計作業時間の削減や、設計者個人のノウハウに頼ることのない設計精度の汎用化・均一化を図る。

　初弾の多機能トイレ内の器具レイアウトの自動設計シミュレーションでは、指定した空間・器具に適したレイアウトを計算・設計し、その結果を３次元ＣＡＤの「Ｒｈｉｎｏｃｅｒｏｓ」のプラグインや「Ｇｒａｓｓｈｏｐｐｅｒ」に読み込むことで、空間内の視覚的なシミュレーションを体験できる。シミュレーション結果の評価は、大きな荷物を持った人、子連れ、車いす、オストメイトなど想定する利用者別に使いやすさを得点化して表示する。

　ＵＲＬは（https://a-spec.lixil.com）。