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鹿島×竹中の技術連携/“共通課題”解決へ3社協働/ロボットIoT 清水建設が参画に合意
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>ロボット施工・IoT(モノのインターネット)分野で技術連携を進める鹿島と竹中工務店の取り組みに清水建設が参画することになった。建設産業が直面する担い手不足への対応(働き方改革)と、それに付随して積極的な展開が求められる建設現場の省力化・効率化(生産性の向上)の推進が狙い。ゼネコン3社の協業によって、共通課題の解決に乗り出す。
3社はロボット施工・IoT分野での技術連携に関する基本合意書を締結。今後の技術開発や開発した既存技術の相互利用などで対象分野における“協働”に踏み切る。
対象となるのは、施工関連技術のうち、ロボットや機械装置、ソフトウェア、IoT技術に関連するもの。新規技術の共同での研究開発や既存技術の機能向上・改良だけでなく、実用レベルに達している既存ロボット技術の相互利用などに取り組む。
3社による協働を推し進める一方で、この技術連携への参画を広く働き掛けることで、業界全体として建設業が抱える課題の解決に力を入れていく。
背景にあるのは、生産年齢人口の減少や技能労働者の高齢化に伴う将来的な就業者の不足。その対応の手段となる新規入職者の確保や建設現場の生産性の向上、働き方改革の推進といった“共通課題”への対応だ。
とりわけゼネコン各社はそれぞれがオリジナルの技術開発によって、ロボットやIoTを活用した施工支援ツールの開発を進めているが、個社ごとの対応で生産するロボットの台数に限界があるのも事実。いわば量産による開発コストの回収が難しい。
その結果として、本体価格が高額となることが現場への施工ロボットの普及を妨げる要因の1つになっていた。
実際にロボットを使用する協力会社にとっても、各社のオリジナル技術の開発によって、操作方法を習得すべきロボットの種類が増えてしまうという課題もあった。
協業による新規ロボットの共同開発や既存ロボットの相互利用を進めることで、こうした課題を解消。研究開発費や生産コストを抑えることで、ロボット技術の現場への普及を加速させる。
最先端技術の活用が協力会社の生産性を大幅に高めていく点に着目。技能労働者のワーク・ライフ・バランスの確保や処遇の改善、ひいては若年層の入職促進など業界全体の共通課題の解決に結びつけていく方針だ。
残り50%掲載日: 2020年10月20日 | presented by 建設通信新聞