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戸田建設と千代田エレクトロニクス/通電加熱で解体容易/RC構造物に積極展開
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>戸田建設は、千代田エレクトロニクスとマスコンクリートの解体工法「マスホット工法」を共同開発した。RC構造物をターゲットにした解体補助工法となる。同社が東京都中央区で施工を進める新TODAビル計画に伴う解体工事に適用した。
マスホット工法は、RC構造物の鉄筋に直流電流を流すことで1000度以上に加熱(通電加熱)。発熱による鉄筋やコンクリートの膨張によって、事前にコンクリートにひび割れを生じさせることで、解体作業を容易にする仕組みとなる。
通電加熱によりコンクリートの付着強度が3分の1程度まで低下するため、その後の解体作業における施工効率をアップさせることが可能。解体作業で使うブレーカーによる振動や騒音、粉じんを低減できる。
施工個所の鉄筋に電源ケーブルを接続するだけという手軽さから、大型機械の採用が制限される地下部分など狭い作業空間での解体作業の効率化に役立つ。使用する重機の小型化によって、圧砕における重機負荷を抑えることで、重機作業でのCO2排出量の低減も期待できるという。
同様に新TODAビル計画に伴う解体工事に適用している無振動でコンクリートなどを切断できる水素系混合ガス(サンカッターHL-T)を使ったマスコンクリートの切断工法「マスカット工法」と合わせて、全国の解体現場に採用を提案。振動の抑制など現場周辺の環境改善に効果を発揮する技術として積極的な展開を図っていく。
残り50%掲載日: 2020年10月21日 | presented by 建設通信新聞