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  • テクノス/IoTで建方効率化/調整作業時間を40%短縮

     熊谷組グループ会社のテクノスは、きんそく(京都市)、近畿大学と共同で建方精度管理システム「建方キング」を開発した。テクノスが販売展開する建方ワイヤレス工法「ACEUP(エースアップ)」の支援システムで、建方作業の精度の計測結果を視覚情報化し、計測者、作業者、技術者がモバイル端末で同時に情報を共有できる。2人の計測者が精度を計測していた従来手法と比較し、約40%作業時間を短縮できる。

     

     同システムは無線LAN(Wi-Fi)を使用し、計測者が収集した建方精度の情報を建方作業者のモバイル端末と工事監理者のタブレットやPCにリアルタイムで表示する。モバイル端末は鉄骨の平面・高さ情報を図と数値で視覚化し、作業者はその表示を参考に鉄骨の位置を修正できる。

     

     従来の計測作業では2台の計測機器を配置して精度を計測し、2人の計測者と作業員が無線機で交信して鉄骨の位置情報を伝達していた。これに対し今回のシステムでは、鉄骨に測量用のプリズムシートを貼ることで鉄骨位置を1台の計測器で正確に位置を把握できる。従来手法では40分程度必要だった建方調整作業8本当たり、約40%(16分)の作業時間の削減、約30%のコスト低減を見込む。共同開発したきんそくの奥野勝司社長は「計測者も建方作業者も過酷な現場で仕事をしている。生産性を向上し、女性活躍など建設業の働きやすさを生み出す一助にしたい」と語った。

     

     既に1現場で活用を開始し、5現場への導入が決定している。今後はシステムのリースを中心に展開する方針で、年間5000万円程度の売り上げを目指す。テクノスの森田栄治社長は「バージョンアップを継続し、仕事のやり方を根本的に変える働き方改革に貢献したい」と意気込みを語った。

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    掲載日: 2018年2月19日 | presented by 建設通信新聞

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