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  • CEATECオンライン/“ニューノーマル”なまちづくり/各社が独自技術をアピール

     20日から23日にかけてオンライン形式で開催されている「CEATEC 2020 ONLINE」でゼネコン各社がスマートシティーの推進に向けた独自の技術や、その技術を駆使した事業展開をアピールしている。21日に竹中工務店の佐々木正人社長、清水建設の井上和幸社長、戸田建設の今井雅則社長が“ニューノーマル”のまちづくりをテーマに講演した。

     

    ■最先端スマート事例紹介/竹中工務店・佐々木社長

     

     竹中工務店の佐々木社長は「サステナブル社会に向けたSociety5.0を実現するまちづくり」をテーマにIoT(モノのインターネット)やAI(人工知能)を活用した最先端のプロジェクト事例を紹介した。

     

     建物運用の観点からエネルギーマネジメントシステム「I・SEM(アイセム)」を活用した東京都江東区のVPP(バーチャルパワープラント)や東京都港区のEQ Houseでのスマート化の取り組みを説明。建設現場の高度化としてロボット技術の活用事例などを示した。

     

     まちづくりの企画段階で必要となる商圏分析の手段として、大阪市のなんば駅前広場における人流解析(社会実験)や、まちの現状や実情をタイムリーに可視化できる「ソーシャルヒートマップ」の活用といった取り組みを挙げた。

     

     佐々木社長は「まちづくりは業界を超えての取り組みが重要」とスタートアップ企業など他企業との連携や協働の必要性を強調した。

     

    ■都市デジタルツイン推進/清水建設・井上社長

     

     清水建設の井上社長は「SMART INNOVATION CITY ~シミズが考える未来のまちづくり~」をテーマにスマートシティー開発への足掛かりとなったエネルギーマネジメント関連の技術開発や最新モデルとなる豊洲エリアでのスマートシティー事業を解説した。

     

     現実空間と仮想空間を同期させて利便性や交通・防災機能の改善につなげる豊洲エリアでの都市デジタルツインの推進を中心に、産業技術総合研究所と共同開発した水素のエネルギーシステム「Hydro Q-BiC(ハイドロキュービック)」の郡山市総合地方卸売市場(福島県)での実証運用や建物運用のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援する建物オペレーティングシステム「DX-Core」などを紹介した。

     

     井上社長は「新型コロナウイルス感染症に伴うニューノーマルへの対応が求められている」と強調。感染症リスクの低減に対するスマートシティーの有用性も指摘した。

     

    ■多様化するニーズに対応/戸田建設・今井社長

     

     戸田建設の今井社長は、ポストコロナにおける社会の変革を「働く」「住む」「遊ぶ」という3つの観点から考察。多様化する時代のニーズに対応できるこれからのまちづくりのあり方として「スマートエネルギーコンプレックスシティー構想」を提案した。

     

     今井社長は加速度的な人口減少を例に「コンパクト+ネットワークのまちづくりを進める必要がある」と強調。「コンパクト化された都市にグリーンインフラを組み込みながら、それらの都市同士のエネルギー・情報を連携させ、レジリエントなコンパクトシティーの構築を目指す」と力を込めた。

     

     そのための要素技術として、同社が進めるスマートオフィスやスマートホスピタル構想、浮体式洋上風力に代表されるスマートグリッド、茨城県常総市におけるアグリサイエンスバレーなどを列挙。最新ツールを活用した建設現場の安全性の向上や成田PC工場の建て替えによるスマートファクトリー化を紹介した。

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    掲載日: 2020年10月23日 | presented by 建設通信新聞

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