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  • 木工接合部/設計・製作を自動化/東大 手間と時間削減

     東京大学大学院情報理工学系研究科創造情報学専攻のMaria Larsson大学院生や五十嵐健夫教授らは、木工接合部(継手・仕口)の設計と製作のためのインタラクティブシステムを開発した。困難で時間もかかる木工継手・仕口の設計や手動での製作を、計算機と切削加工機を使うことで容易にした。加工可能性、組み立て可能性、強度などの性能を自動的に分析し、ユーザーの設計を支援する。

     

     同システムは、マウスやタッチなどで画面に表示された画像を操作するグラフィカルインターフェースを利用して、対話的に計算機を操作できる。ユーザーはリアルタイムで画面に提示される計算結果を受け取りながら接合部を設計し、角を丸めるなどの処理をしたうえで計算機制御の切削加工機で製作する。

     

     手動編集モードとギャラリーモードの2機能を備えている。手動編集モードは、多くの解があるような接合部や、指数関数的に多数の可能性があるために組み合わせ検索を実行できない高解像度の接合部の設計に適している。接合部を構成するブロックの形状を直接操作でき、ブロックが追加されると相手の木材の対応するブロックが自動的に差し引かれるため、重複したブロックや空のブロックがないことが保証されている。

     

     ギャラリーモードは可能な解の数が少ない難しい接合部や操作に不慣れなユーザーに適しており、システムが自動的に有効な接合部の形状を列挙してユーザーに提示する。

     

     接合部の設計が完了すると、CNC(数値制御装置)で切削のための加工経路をシステムが生成するため、基本的なデジタル製造ルールにアクセスできれば誰でも洗練された木製の接合部を製作できる。

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    掲載日: 2020年10月26日 | presented by 建設通信新聞

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