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  • 土壌汚染/調査から対策まで/3Dモデルで可視化/大成建設 最適工法選定に効果

     大成建設は、開発行為の前段で行う土壌汚染の調査や掘削除去などの対策業務を支援する「T-CIM/SoilReme」を開発した。対策に必要な調査図面や入力帳票の自動作成によって調査業務を迅速化できる点が特長。調査結果を3次元図面で視覚的に表示・把握できることから、関係者の合意形成や最適な対策工法の選定にも役立つ。

     

     新たに開発した土壌汚染調査・対策業務支援システム「T-CIM/SoilReme」は調査図面や帳票の作成をできるだけ自動化しながら、調査結果や施工管理に必要なデータを3次元図面にひも付けて一元管理する仕組み。

     

    3983自動作成する調査図面・帳票と3次元図面イメージ

     

     オートCADとエクセルを活用して調査図面や帳票を自動作成することで、従来手法との比較で土壌汚染の調査期間を約30%も短縮することが可能。対策工事の前提となる調査業務を迅速化できるというメリットを持つ。

     

     調査図面や帳票から汚染状況を立体的に把握することが難しいといった従来手法の課題を解消。汚染物質の種類や汚染状況を3次元モデルで視覚的に表現することで、関係者の合意形成にも役立つ。

     

     調査結果のデータを掘削除去などの対策業務まで確実に引き継ぐことで、いわば調査から対策まで一連の情報を一元的に管理。対策工事の進捗状況の確認(出来形管理)や汚染土壌のトレーサビリティーを確保できるといった利点もある。

     

     これまで土壌汚染の調査業務は土壌汚染対策法に基づき、汚染物質ごとに調査図面を作成して、分析の結果を帳票として保管しておく必要があるが、大規模サイトや対象の汚染物質が多岐にわたる場合、とりまとめに多くの時間を要するという課題があった。

     

     調査図面や帳票作成の自動化と3次元モデルによる可視化で業務の合理化を実現。顧客の将来の事業計画に沿ったより効果的な汚染対策を提案するためのツールとして、今後の積極的な活用を見込む。

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    掲載日: 2020年10月30日 | presented by 建設通信新聞

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