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  • ピーエス三菱ら/PC梁開孔補強工法を開発/構造検討合理化に効果

     ピーエス三菱は、高強度開孔補強筋ダイヤレンNSを用いたプレストレストコンクリート(PC)梁の開孔補強工法「ダイヤレンPC工法」を開発した。建研、オリエンタル白石、コーリョー建販との共同開発となる。開孔位置の変更や新規の開孔設置の検討に迅速に対応できるPC梁工法として積極的な普及展開を狙う。

     

     新たに開発した「ダイヤレンPC工法」は、開孔周囲の補強有効範囲に高強度開孔補強筋ダイヤレンNSとあら筋を配筋することで、開孔部のひび割れ制御や所定の開孔部せん断耐力を確保する工法を指す。

     

     これまで鉄筋コンクリート梁の開孔補強工法で使われてきたコーリョー建販が製造する高強度開孔補強筋ダイヤレンNSをPC梁にも適用可能とすることで、PC梁での構造検討の合理化や配筋設計・施工の簡便化に役立つ。

     

     4社で「PC有孔梁研究会」を組織してPC有孔梁のせん断実験を実施。長期荷重による使用に支障が生じないことや、開孔がない梁と同等以上のせん断耐力を持つことを確認した。9月に日本建築総合試験所の建築技術性能証明を取得した。

     

     適用できる梁のコンクリート設計基準強度(Fc)は1平方mm当たり24-60ニュートン、開孔径は梁せいの3分の1以下かつ400mm以下。開孔は柱際から1D(Dは梁せい)以上の梁スパン内に設置できる。プレストレスト鉄筋コンクリート梁、プレキャストプレストレストコンクリート梁にも適用できるという。

     

     建築物の梁は設備配管や配線のために開孔を設ける場合があるが、構造計算の段階では開孔が確定されていないことが多い。着工後に開孔径・位置の変更が生じるケースがあるだけでなく、PC梁は既製開孔補強金物による開孔補強工法がないため、開孔部の上下弦材補強筋と軸方向補強筋の計算を別個に行うなど、これらに迅速に対応できる開孔補強工法の開発が求められていた。

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    掲載日: 2020年11月4日 | presented by 建設通信新聞

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