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  • 現場向けに貨客混載輸送/AI使いオンデマンド/竹中工務店、NTTドコモが実証実験

     竹中工務店とNTTドコモは、ドコモの「AI運行バス」システムを使い、建設現場の需要に応じた貨客混載輸送を可能にする「建設MaaSオンデマンド移動&搬送」の実証実験を大阪市内で実施する。大阪・関西万博の開催予定地である夢洲など、公共交通網が未整備のエリアでの大規模開発への適用や、建設現場が点在する都市部での複数建設業者が連携する運用も視野に入れる。

     

     「AI運行バス」は、高度なAI(人工知能)を使った配車制御によって、乗りたいときに乗りたい場所で誰でも簡単に乗車を予約できるドコモのオンデマンドサービス。両社は、10月5日から11月4日まで、竹中工務店社員と協力会社関係者約1000人を対象にAI運行バスの有効性について実証実験した。

     

     5日からは、人だけでなく、人と物を混載して輸送する方法を検証する。竹中工務店の本社・大阪本店と地区FMセンター、作業所、主要駅、諸官庁施設、建設副資材取扱会社、ホームセンター、「ほっかほっか亭総本部」の各店舗など大阪市内約50カ所を乗降ポイントとし、3人乗り乗用車と5人乗りワゴン車を運行する。車両搭乗の希望者がスマートフォンで乗車を予約すると、乗車ポイントに配車し、乗り合いで目的地に移動する。移動中に、各ポイントで養生材やカラーコーン、消耗品雑材などの建設副資材や、弁当などの飲食物を積み込んだり、降ろしたりする。車両のドライバーには、予約状況に応じた最適なルートをAIが算出・通知する。膝上デスクや車酔い軽減メガネも搭載し、移動中の仕事も可能にする。

     

     複数のアプリとデバイスの連携情報を一元管理できる「Linking」に対応したIoT(モノのインターネット)デバイスを所持してもらい、AI運行バスの活用前後を比較して移動方法の変化や効果を検証する。

     

     建設現場での行政協議や資材調達のための移動時間、必要資材の搬入タイミング遅れによる待ち時間を短縮することで、生産性向上につなげる。

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    掲載日: 2020年11月6日 | presented by 建設通信新聞

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