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体調不良を推定・通知/工事作業者の主観可視化/NTTと名工大ら
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>NTTは、名古屋工業大学との共同研究で構築した体内温度変動推定ロジックを使って体調不良リスクを推定し、横浜国立大学、至学館大学、名工大との共同実験で作成したアラート発出基準を基に工事作業者や作業監督者にアラートを通知する手法を開発した。工事作業者が感じる暑さや身体負荷などの主観を可視化できる可能性がある。今夏にNTT東日本の協力でウェアラブル生体・環境センサーを使った実証実験を実施し、デモシステムを構築した。
NTTでは、ウェアラブル生体・環境センサーを使った「個人別身体負荷の把握による適切な稼働マネジメント」と「暑熱ストレスの把握による体調不良リスクの回避」を目指し、温熱生理学的手法の研究を進めてきた。
名工大との共同研究では、人の体温調整機能、服装、活動などの要素を考慮した電磁界解析技術と熱解析技術を融合した名工大のプログラムを応用し、ウェアラブル生体・環境センサーで取得できる心拍数、衣服内温度・湿度で体内温度変動を推定するロジックを構築した。共同実験では、至学館大の人工気象室での臨床実験で体内温度変動推定ロジックの適用性を確認するとともに、横国大の温熱・運動生理学的理論に基づき体内温度変動のアラート発出基準を作成した。
実証実験は、8月から9月に東京、神奈川、北海道エリアの工事作業者49人(延べ834人日)に対して実施した。工事作業者が、体内温度変動推定ロジックと身体負荷推定ロジックのアプリを実装したウェアラブル生体・環境センサー「hitoe」を装着し、心拍数、衣服内温度・湿度を取得して体調不良リスクをクラウド経由で遠隔モニタリングした。アラート発出基準に達すれば、作業者本人に通知することとした。
データに加え、温冷感、主観的運動強度(RPE)などを工事作業者にアンケートした結果、推定体内温度変動と温冷感の関連性、推定身体負荷とRPEとの関連性をそれぞれ確認した。
残り50%掲載日: 2020年11月17日 | presented by 建設通信新聞