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関電工/VRで危険体験/五感刺激し意識向上
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>関電工は、バーチャルリアリティー(VR)技術を活用した安全教育システムを開発し、協力会社を含めた現場従事者の危険感受性の向上に役立てている。同社が手掛ける工事の内容に沿い、重大災害に発展する危険性の高い墜落災害と感電災害を疑似体験できる。まずは3台を用意し、昨夏から活用を始めた。2017年度は、全国で5000人程度の体感を目標としている。
転倒や飛来・落下、切れなどの労働災害を防ぐためには、作業現場に潜在する危険を予測、回避する安全意識の向上が重要となる。建設各社では、さまざまな安全教育や現場パトロールを繰り返し、書面やパワーポイント映像を使って危険個所を明示しているが、労働災害の大幅な減少には、なかなかつながらないのが実情だ。
同社は、コンピューターで生成された仮想空間で、現実では体感できない危険な状態や災害を再現できるVRに着目。映像や音、振動、電気などで視覚、聴覚、触覚といった五感を刺激し、実現困難な危険状態を体感して感受性を高められる教育ソフトを開発した。
自社の作業における災害の特徴を抽出し、脚立、はしご、電柱、天井開口部それぞれからの墜落災害4件、低圧幹線回路確認中、高圧充電部接触の感電災害2件を体験できるようにした。各災害事例は、作業者視点と第3者視点で構成し、発生原因と対策をナレーションで説明する。
今後も各施工本部や支社で活用するとともに、作業現場に隠れた危険要因をさらに探し出すソフトの開発も進める方針だ。現実の体感教育の場合は、受講者の移動や宿泊などにも費用が掛かるが、機材を全国でうまく使い回すことで経費削減にもつながる。
残り50%掲載日: 2018年2月23日 | presented by 建設通信新聞