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大成建設に決まる/年明けから工事本格化/水資源機構の南摩ダム本体
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>水資源機構は、WTO対象となる「南摩ダム本体建設工事」を一般競争入札した結果、202億円(税別)の大成建設に決めた。参加申請5者のうち4者が応札し、2日に開札した。調査基準価格を下回ったことから、調査を実施し、25日に落札結果を公表した。ダム型式は、近代的工法(薄層転圧工法)を用いた本格的なダムとして、国内で初めてのコンクリート表面遮水壁型ロックフィルダム(CFRD)を採用する。今後本契約し、2021年から掘削工事などを本格化する。24年度の全体完成を目指す。
入札時に企業の高度な技術力として「フィル堤体工の品質確保に関する提案」「フェイススラブ工及びプリンス工の品質確保に関する提案」「周辺環境に配慮した施工方法に関する提案」「i-Construction&Managementの推進に関する提案」を受け付ける総合評価落札方式(標準型)の工事となる。また、契約後VE方式なども試行した。
堤高は86.5m、堤頂標高236.5m、堤頂長359m、堤体積約240万m3となる。概要は▽ダム土工▽フィル堤体工▽洪水吐き工▽選択取水塔工▽プリンス工▽フェイススラブ工▽基礎処理工▽法面工▽仮設工--など。使用する主要な資機材は▽セメント約4万0800t▽購入骨材約28万t▽鉄筋約6400t▽軽油約1万1000キロリットル--となる。
工期は25年3月31日まで。工事場所は栃木県鹿沼市上南摩町地内。
南摩ダム建設は、思川開発事業の中心的な役割を担う。同事業は思川の支川南摩川に南摩ダムを建設し、洪水調節を行うとともに、思川支川の黒川、大芦川と南摩ダムを導水路で結び、水を融通しつつ効率的に水資源開発を行う。1969年の実施計画調査着手から半世紀を経て、ダム本体建設工事に着手する。
関連する「南摩ダムダムサイト敷地造成工事」も大成建設が担当している。
残り50%掲載日: 2020年11月26日 | presented by 建設通信新聞