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鋼材ひずみを簡単検知/土留支保工の安全性向上/熊谷組がセンサー開発
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>熊谷組は、あらかじめ設定した閾(しきい)値を超える部材の変状を感知して周囲に危険を知らせる「KLA(Kumagai Light Alarm)センサー」を開発した。部材に閾値以上のひずみが生じた場合にライト(アラーム)が点灯。作業者がリアルタイムに危険を察知することができる点が特長となる。地盤の開削工事での土留支保工の安全性の向上に役立つ。
土留支保工などの鋼材に設置するだけで部材に生じるひずみを感知。あらかじめ設定した閾値以上のひずみを感知すると、本体の中央に配置されたLEDランプのアラーム(警報)が点灯して周囲に危険を知らせる仕組みとなる。
対象の鋼材に磁石を用いて簡単に設置できる。取り外しも容易であることから、工事の進捗に合わせて、より大きな負荷が想定される部材に設置し直すなど、現場の実情に沿った柔軟な運用が可能であるという利点を持つ。
閾値は0-900マイクロの間で100マイクロ刻みで自由に設定できる。部材に設定した閾値以上の変状が生じた場合にLEDランプによるアラームを発することで危険を可視化。現場にいる作業者が目視で危険を察知して早期に避難を開始することで、現場の安全性の向上に役立つ。
既に実際の土留支保工を想定した検証作業によって、その性能を確認済み。同社が施工する現場での活用だけでなく、商品化による将来的な外販も見込む。
一般的に土留支保工の変状が予測される場合、部材の計測管理を行うことになるが、専門業者による軸力計やひずみゲージの設置と計測データの分析を要するため、現場で作業者にリアルタイムに情報を伝達することが難しい。
設置に専門的な知識や技能を必要としないKLAセンサーの活用によって、より合理的な計測管理が可能となるだけでなく、従来の計測工の補完ツールとして併用すれば、より現場の安全性を高めることもできそうだ。
残り50%掲載日: 2020年12月1日 | presented by 建設通信新聞