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CCUS マイナポータル軸に連携/資格者証と一体化 /技能者情報登録・更新を自動化/国交省 制度設計、システムに道筋
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>国土交通省は、オンライン上で行政機関などが保有する個人の情報を確認できるマイナポータルを通じた、建設キャリアアップシステム(CCUS)と他省庁・団体所管の情報の連携に向けたプロセスを明らかにした。マイナポータルを軸とした連携が実現することによって、携行が義務付けられている技能講習修了証や安全衛生関係の各種免許などをキャリアアップカードで代替可能とし、カード保有のメリットを向上させる。また、CCUSへの情報登録・更新の自動入力化によって、登録作業の負担軽減効果も期待できる。
2021年度は、マイナポータルと既に連携しているe-Tax(国税庁)、ねんきんネット(日本年金機構)などとの情報連携に向けた調査を開始する。他省庁・団体のデータベース(DB)で保有する情報のうち、CCUSで登録が必要な社会保険の加入状況などの本人情報の項目について、最新情報への更新が可能となる仕組みの構築を進める。
建設キャリアアップシステムと並行してマイナポータルとの連携作業を進めている厚生労働省による技能講習修了者のDBとの連携を前提とした検討も進める。
21年度から導入するCCUSの2段階登録方式のうち、社会保険加入などの本人情報は「簡略型」、技能講習の修了情報は「詳細型」に分類されるが、いずれの登録方式でもマイナポータルとの連携効果が及ぶことになる。
22年度は厚労省と連携し、現場での携行が義務付けられている安全衛生法上の資格者証などについて、CCUSの登録情報で資格者証の携行義務を満たせるよう検討を行う。労働安全衛生法など制度面やシステム上での実現可能性を整理し、23年度中までの一体化を目指す。
マイナンバーカードを活用した各種カードのデジタル化をめぐっては、19年12月に決定した「デジタル・ガバメント実行計画」の中で、建設キャリアアップカードや安全衛生関係各種免許、技能講習修了証明書などについて、23年度をめどにマイナポータルと連携する工程表が示されていた。
ことし2月の未来投資会議・産官協議会(次世代インフラ/スマート公共)の会合では、鹿島や日本機械土工協会から労働安全衛生法の規定に基づき技能者が業務従事中に各種資格者証の原本を携帯する義務について、建設キャリアアップカードで代替できるよう要望されていた経緯がある。現場に原本を持ち込むことによる破損や紛失、作業への支障などの課題を指摘していた。
残り50%掲載日: 2020年12月4日 | presented by 建設通信新聞