当サイトについて 採用ご担当者様
会員登録はこちら 求人検索

建設技術者向けNEWS

建設技術者の方が知りたい情報を絶賛配信中
会員登録いただくと無料で閲覧可能です!

  • JIA日本建築大賞/原田麻魚・真宏氏「道の駅ましこ」“風景でつくり、風景をつくる建築”

     日本建築家協会(JIA、六鹿正治会長)は25日、東京都渋谷区の建築家会館で2017年度日本建築家協会優秀建築選の公開審査会を開き、JIA日本建築大賞に原田麻魚氏(MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO)と原田真宏氏(同、芝浦工大教授)の「道の駅ましこ」を決めた。真宏氏は「建築家としていろいろな人の力を1点の頂きにもっていく責任を果たせた。みんながそれを見ることで世界が美しくなるような建物をつくり続けていきたい」と受賞の喜びを語った。優秀賞は羽鳥達也氏(日建設計)の「コープ共済プラザ」と、坂本昭氏(坂本昭・設計工房CASA)の「太子町新庁舎『太子の環』人がつどう・まちをめぐる・太子がつながる」だった。

     

    =関連2面

     

     栃木県益子町にある「道の駅ましこ」は、形式や材料すべてを目に映る風景から見いだし、地域らしさを確かめる建築を求めた。地元の八溝杉を地域の集成材工場で加工した屋根形は地域の山並みに倣い、台形の壁体も高技能の左官職人が地域陶土を建材化する一方、地元職人に技術を伝承するなど、地域資源を活用し、持続可能な“風景の連環”を意図。散策的なシークエンスが風景・産物との出会いを演出する「風景でつくり、風景をつくる建築」という風景の本質をシンボライズした。

     

     公開審査では、大賞候補3作品のプレゼンテーションを踏まえて富永譲(審査委員長)、後藤治、相田武文、淺石優、磯達雄の5氏が審査した。富永、後藤、相田の3氏が「道の駅ましこ」に投票。富永審査委員長は、「既存のフォーメーショナルな建築に対して、新たなタイプを提案する建築が多く、視点を変えればどれも大賞にふさわしい。その中でも建築家が悪戦苦闘しながらものをつくり上げていくプロセスがいい結果をもたらした好例として評価したい」と語った。

     

     淺石氏とともに「コープ共済プラザ」を推した磯氏は「都市の中規模ビルのつくり方を変える道筋を示した建築であり、社会に対して影響を及ぼす可能性が大きい」と評価した。

    残り50%
    ログインして続きを読む 会員でない方はこちらよりご登録ください

    掲載日: 2018年2月27日 | presented by 建設通信新聞

前の記事記事一覧次の記事