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  • 三井住友建設/ひび割れゼロと生産性向上/高性能コンクリCO2排出量も削減

     三井住友建設は、東京大学、東京理科大学と共同で持続可能性を向上した高性能コンクリート「サスティンクリート」を開発した。ひび割れのリスクをほぼゼロに抑えたほか、コンクリート構造物の生産性、デザイン性、環境性能を改善した。「超低収縮」「超低発熱」「超低炭素」「高流動」「高強度」が共存するコンクリートを初めて実現した。

     

     従来のコンクリートと比較し、ひびわれの原因となる乾燥収縮と自己収縮をゼロにしたほか、硬化時の発熱を抑えたことで温度ひび割れを防止し、マスコンクリート対策を省力化できる。また、コンクリート製造時のCO2排出量の大部分を占めるポルトランドセメントを使用せずに製造可能で、CO2排出量を大幅に削減した。

     

     このほか、高い流動性を実現し生産性向上と高いデザイン性を実現した。高層の構造物にも対応する高強度コンクリートのため、大型構造物の品質・生産性の向上が期待されている。

     

     「サスティンクリート」の名称は、コンクリートの語源「CON(共に、協力して)+CRETE(成長する)」に「SUSTAIN(持続させる)」を併せた造語で、「コンクリート構造物の環境側面を含めた生産活動ならびに品質を持続的に成長させるコンクリート」を意味する。製造に当たっては特別な設備や材料は不要で、一般的なコンクリートで使用する材料を使用する。

     

     今後は建築と土木の両分野への適用を目指し、さらなる超高耐久性の追及を進める方針だ。

     

     開発に際しては東大大学院工学系研究科の野口貴文教授、東京理科大理工学部の兼松学教授の協力を得た。

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    掲載日: 2018年2月27日 | presented by 建設通信新聞

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