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  • 大林組 アワビの循環式陸上養殖技術/海水浄化で再利用/中間育成の事業化も視野

     大林組は、海水を浄化しながら再利用してアワビを育成できる「循環式陸上養殖技術」を開発した。殻長3-4cmのアワビの稚貝が約1年で平均7cm程度、最大8.5cmにまで成長できた。将来的にはアワビの中間育成の事業化を視野に入れるとともに、地域の魅力づくりを進める協力先との関係を構築して技術普及を目指す。

     

     水産物の安定供給を実現する養殖技術は注目されているものの、ふんや残ったえさを含む排水が海洋への負荷となっている。

     

     大林組は、ふんや残餌によって飼育水に蓄積する有機物や窒素化合物を微生物で分解・除去して安定的に清浄な水質を保ちつつ、適正な水質測定に基づくミネラル補給や清掃などの調整ノウハウを確立した。ろ過した海水を常時供給する従来の掛け流し方式では1時間に1-2回の水交換が必要になるものの、開発した技術では飼育水に人工海水を利用することで新たな供給は1日当たり水槽の2%程度で済み、掛け流し方式に比べ給排水量を1200-2400分の1に抑制できる。屋内飼育が可能になるため、悪天候や海の水質汚濁といった環境変化に左右されず、安全・安心な水産物を安定供給できる。

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    掲載日: 2020年12月10日 | presented by 建設通信新聞

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