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  • グループ全体でRPA(ロボティクス・プロセス・オートメーション)/清水建設

    【「デジタル戦略」を加速/間接業務の15%自動化】

     

     清水建設は、これまで部門ごとに推進してきた業務のRPA(ロボティクス・プロセス・オートメーション)化の取り組みを国内外の全部門とグループ会社が共通して運用できる体制へと見直す。グループ全体で業務のRPA化を促進させることが狙い。“デジタルゼネコン”として「日常業務のデジタル化」など3つの柱で構成する『デジタル戦略』を加速させる方針だ。 日立ソリューションズの協力を得て、グループ共通のRPA運用ルールを策定すると同時に米国のAutomation Anywhereのサーバー型RPA「オートメーション・エニウェア」を国内外の各部門とグループ会社に全面的に導入する。

     

     2020年度内をめどに社内で稼働するRPAを新たなサーバー型RPAに統一。海外拠点やグループ会社に対する運用支援を行うことで、グループ全体で日常業務の効率性を高める「業務のRPA化」を推し進めていく。

     

     同社はこれまで部門ごとに業務のRPA化を推進。100体以上のロボットを導入してきた。全社内勤スタッフ向けイベント「イノベーションセミナー」などを通じてRPAの優れた活用事例を水平展開していた。

     

     しかし、 さまざまなベンダーのRPAが導入された結果、ロボット開発のノウハウの分散や情報セキュリティーリスクの顕在化、 RPA化によるコスト管理など、 部門ごとに業務のRPA化を推し進めてきたことによる課題も明らかになっていたという。

     

     そうした課題の解消へ、国内外の全部門とグループ会社が共通して運用できるサーバー型RPAの導入を決定。グループ全体に“全面導入”するための環境を整備した。

     

     併せて、ロボットの開発プロセスや運用ルールを標準化する一方、開発済みロボットや開発時FAQ(よくある質問と回答)の共有、ロボット用部品の共通化を推進。業務のRPA化により、繰り返し行う単純作業やデータの作成・集計作業などの間接業務の15%を自動化する計画となっている。

     

    ■戦略推進室にチームを設置

     

     デジタル戦略推進室に「RPA推進チーム」を設置。RPAの効率的な管理を進める。ユーザーとなる部門がワークフローで利用申請することにより、デジタル戦略推進室が全ユーザーの開発プロセスから利用状況に至るまで管理できる仕組みを敷く。

     

     各ユーザーは社内RPAホームページにアクセスすることで、他部門で作成した利用可能なロボット、開発時のFAQや運用ルールなどの情報を共有できる。

     

     業務の一層の効率化を目的に継続して「日常業務のデジタル化」「ものづくりのデジタル化」「提供する施設・サービスのデジタル化」の3つの柱で構成する『デジタル戦略』を推進することで“デジタルゼネコン”のフロントランナーを目指す。

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    掲載日: 2020年12月15日 | presented by 建設通信新聞

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