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アルミンジャー/冷媒配管工法展開/三機工業 2018年秋には一般販売
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>【省力化で労働力不足解消】
三機工業は27日、従来の銅に比べて軽量なアルミニウムを使った冷媒配管工法の市場展開を開始すると発表した。現在工事中の自社研修・研究施設「三機テクノセンター」に採用するとともに、3月から営業物件への適用を推進する。2018年秋から施工要素技術を順次公開し、製造メーカーによる一般販売を可能にする。新たな施工省力化工法を広く活用できるようにすることで、業界全体の労働力不足の解消に貢献する。
同社は17年3月、冷媒配管工事の生産性向上を目的に、軽量なアルミニウム冷媒配管と、細かい部品を一体化したメカニカル継手を組み合わせた新工法を発表。周辺部材や専用工具なども整ったことから、「アルミンジャー工法」と名付け、本格的な市場展開に乗り出すことにした。
冷媒配管工事は、施工を手掛ける人材が減少している一方で、パッケージエアコンの出荷台数が年々増加しており、労働力不足への対応が大きな課題になっている。
同社は以前から、軽量で価格も銅より安いアルミニウムに着目し、施工省力化工法の開発・検証を重ねてきた。従来の銅配管・火無し工法に比べ、施工時間を25%短縮できることなどを確認している。
これまでの取り組みの集大成として、配管長4200mに及ぶ三機テクノセンターに、アルミンジャー工法を適用する。施工対象は約150室の研修室系統で、1月から冷媒配管工事に着手。18年秋に竣工する予定だ。併せて、3月からは営業物件への積極的な展開も開始する。既に、いくつかの適用候補がある。
さらに、実証試験などを通して蓄積してきた施工ノウハウと、三機テクノセンターで得た経験を基に、18年秋からは要素技術を順次公表する。高圧ガス保安法に適合するアルミニウム配管の仕様、配管の選定方法、製造メーカーなどを開示していく。各部材の施工要領についても、それぞれのメーカーを通じて開示し、講習を行うなど、一般物件にも広く活用できる体制を整える。アルミンジャー工法は専用工具で簡単に施工でき、個人の技量に左右されないため、省力化と高品質を両立できる。
残り50%掲載日: 2018年2月28日 | presented by 建設通信新聞