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戸田建設ら/位置情報を把握/腕時計型センサー使用
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>戸田建設は、日建リース、大同機械、マンパワーグループ、プロキュアメントステーションと共同で、腕時計型センサーを使用した「位置管理システム」を開発した。現場内での作業員、高所作業車、資機材などの位置情報や作業員のバイタル情報を収集し、離れた現場事務所で把握できる。
今回開発したシステムは、無線を発信する腕時計型バイタルセンサーを作業員が装着し、高所作業車などの資機材には無線を発信するタグを装着することで、どこで誰が作業しているのかをパソコンやタブレット端末で把握できる。無線は長い飛距離と高い透過性能、遮蔽物に対する回り込み性能を有すサブGHz(920メガヘルツ)帯を採用し、約50-80m間隔でアンテナを設置すれば地下空間や屋内でも位置を検出できる。
また、作業員の装着する腕時計型バイタルセンサーには加速度センサー、体表面温度センサー、パルスセンサーを内蔵し、作業員の熱中症や転倒事故などの早期発見も期待されている。開発に当たっては戸田建設とアイテック阪急阪神(大阪市、浜田真希男社長)が設計企画し、セイコーインスツル(千葉市、村上斉社長)が開発製造を担当した。現場の厳しい作業環境でも正確に稼働するほか、毎日の充電が困難な状況も想定し約1年間稼働する電池式とした。
アンテナは腕時計型バイタルセンサーが発信する無線を補足し、飛来方向から位置を割り出す。無線の飛距離と透過性能が高く工事の進捗に合わせた再設置が不要なほか、少ないアンテナ本数で全体の位置情報を把握できる。
既に2017年12月から首都圏の建築作業所で同システムの試行を開始しており、今後は全国の作業所に展開する。また、日建リース工業や大同機械では今春にも他社へのレンタルを開始する予定だ。
建設現場のほか、物流施設や認知症患者に対応する介護施設など、人やモノの管理が必要な施設への展開を予定する。
残り50%掲載日: 2018年2月28日 | presented by 建設通信新聞