建設技術者向けNEWS
建設技術者の方が知りたい情報を絶賛配信中
会員登録いただくと無料で閲覧可能です!
-
NIPPO/舗装修繕工事の出来形検測/座標で位置エビデンス
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>【目視に比べ50%生産性向上】
NIPPOは、舗装維持修繕工事の出来形検測を効率化する「Nコレ・メジャー」に、準天頂衛星 「みちびき」から得られる座標情報を組み合わせて検測位置のエビデンスを確保する機能を付加した「Nコレ・メジャー+(プラス)」を実工事に試行適用した。この結果、水糸下がりの目視検測に比べ約50%の生産性向上が図れることを確認した。 今後はさらなる試行適用を進め、現場の生産性向上につなげる。
舗装維持修繕工事では一般的に、工種ごとの高さや幅の仕上がりを確認するため、施工面に水糸を張った基準線からの下がり数値を計測して出来形を検測し、測定データは手作業で帳票に記入している。
NIPPOが横河技術情報と協力して2018年度に開発した「Nコレ・メジャー」は、 検測する路面に設置した特殊なターゲット(標定点)をデジタルカメラで撮影してパソコンに取り込むと、自動で下がり幅や幅員の寸法を解析し、 その場で計測値を確認できる。一連の検測は1人で実施できるため、 作業の省人化に大きく寄与する。帳票も自動作成されるため、事務作業の省力化にもつながる。
水糸からの下がり数値は目測のため、個人レベルでばらつきが生じるが、デジタル技術の活用によりmm単位の確実な計測データを取得できる利点もある。
「Nコレ・メジャー+」は、従来機能にみちびきから得られる座標情報を付与し、検測位置のエビデンスを確保する。デジタルカメラで撮影した画像とみちびきに対応したマルチGNSS(全地球衛星測位システム)受信機の時刻を同期させ、画像のExif情報に座標を書き込む。デジタル化された出来形管理で検測位置のエビデンスが確保されるため、現地立合確認の省略化も期待できる。
国土交通省北陸地方整備局が発注した新潟県内の舗装補修工事の一部(長さ240mの1層切削オーバーレイ)で10月に試行導入した結果、事前準備、検測作業、写真管理、書類作成にかかった時間は85分で、水糸下がりによる作業の171分に比べて大幅に短縮した。
残り50%掲載日: 2020年12月18日 | presented by 建設通信新聞