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  • NIPPOとアカサカテック/位置、幅を適正記録/斜面転圧管理の品質向上

     NIPPOとアカサカテック(横浜市、加瀬太郎社長)は傾斜地でもローラー下面位置を適正に捉えて転圧管理できるシステムを開発した。斜面勾配を測定する2軸傾斜計と位置、幅を補正するソフトウェアによって、適正な転圧幅の記録を可能にした。

     

     9月に国内の自動車テストコースの高速周回路工事で適用し、40度を超える急斜面部や緩斜面から急斜面へ連続的に勾配が変化する緩和曲線部でも適正に位置、幅が記録・表示されることを確認した。NIPPOは今後、斜面工事で使うすべての転圧機械に開発したシステムを搭載し、工事の品質向上を目指す。

     

     共同開発した斜面工事用の転圧管理システムは、アカサカテックが開発・販売しているクラウド型転圧管理システム「Smart Roller」に機能を追加した。

     

     Smart Rollerは、転圧回数をリアルタイムに色分け表示できるほか、 放射温度計の温度データを取り込んで表示・記録・出力できるなどの特徴がある。VRS(仮想基準点)測位方式を採用することで、 GNSS(衛星測位システム) 基地局を現場に設置する必要もない。

     

     斜面工事の転圧作業は、オペレーターの勘や腕に頼る部分も多く、品質の要となる密度に関連する転圧回数管理もオペレーターの技量に依存している。従来の転圧管理システムはローラーの車体に設置されたGNSSアンテナと受信機などで位置を測定するが、斜面で使用した場合、勾配によって正確な位置を割り出すことが困難だった。

     

     また、転圧個所を上空から平面的に見た場合、斜面角度が変化するにつれて転圧幅も変化するため、正確な転圧幅の記録が難しかった。

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    掲載日: 2020年12月21日 | presented by 建設通信新聞

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