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日建連表彰2020 土木、BCS両賞26件選定
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>日本建設業連合会(山内隆司会長)は22日、新たに創設した第1回土木賞と、長い歴史を誇る第61回BCS賞で構成する「日建連表彰2020」の結果を明らかにした。先に発表した土木賞は特別賞を含め11件。新型コロナウイルス感染症の影響で選考作業の中心となる現地調査に遅れが生じていたBCS賞は15件に決め、合わせて26件を顕彰する。
土木賞は、過去に事例がないような極めて特殊かつ過酷な条件、環境負荷を抑えた新たな環境の創生、早期完成の社会的要請への対応といった課題を克服するための施工プロセスを評価している。
例えば、八ッ場ダム本体建設工事は、コンクリート打設能力の大幅向上やプレキャストコンクリートの積極活用、ICTなどの新技術の導入を通じて施工プロセスを改善し、大幅な工程短縮と高い品質確保を実現した。また、台風19号では試験湛水中に洪水貯留機能を発揮し、ダムによる治水効果を証明している。
特別賞の湖陵多伎道路多伎PC上部工事は、比較的小規模な工事だったが、生産性向上の観点からCIMを積極的に取り入れ、複合現実技術と連携することで、現場作業や出来形・品質管理作業の効率化や省人化に成功した。
一方、BCS賞は応募総数75件のうち、建築主からの申し込みが15件で過去最多だった。日建連の担当者は「BCS賞の認知度に比例し、そのステータス自体が高まっているのでは」と推察する。さらに「東京・大阪以外の地域から7件を選定し、地方都市からの(優れた建築作品、建築文化に対する)発信力が高まっている」と加える。
今回の受賞案件(15件)では、ワークショップなどでコンセプトの具現化、周辺地域・環境との融合、自然条件や先進技術を活用したエネルギー消費の抑制、関係者を巻き込んだ活動による施設価値向上などの特徴がみられる。
日建連表彰委員会の宮本洋一委員長は、同表彰がデザインや機能だけでなく、事業完成までの関係者との協働、プロセスを重視していると強調した上で、「今回選出した受賞案件はICTの活用、高精度の品質管理、省エネルギー、地域環境との融和などで高い評価を得ており、第1回目の日建連表彰にふさわしいものと自負している」と総括した。
残り50%掲載日: 2020年12月23日 | presented by 建設通信新聞