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無機系注入式アンカー防凍専用水/気温マイナス15度でも安定施工/E&CSが販売
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>飛島建設のグループ会社であるE&CS(三門克彰社長)は、無機系注入式アンカー「セメフォースアンカー」に用いる防凍専用水の販売をスタートさせる。最低気温マイナス15度まで初期凍害を受けることなく施工できる点が特長。採暖養生などが不要になるため、冬季施工での工期短縮やコストダウンなどの効果が期待できる。
防凍専用水は飛島建設と住友大阪セメントが共同開発した。
コンクリート構造物の耐震補強などに用いられる「あと施工アンカー」の材料として長期の耐久性や耐火性の問題から無機系アンカー材の適用が広がっている点に着目。冬季施工でも幅広く適用できるように改良を施すことで今後のシェア拡大を狙う。
というのも、既に多くの施工実績がある無機系注入式アンカー「セメフォースアンカー」だが、セメントを主成分としているため、5度以下では採暖養生などの対策が必要となり、冬季の施工に課題があった。
こうした課題を解消する手段として、亜硝酸系の耐寒促進剤を配合した専用の練り混ぜ水(防凍専用水)を開発。優れた耐火性や湿潤面・水中でも安定した付着力を発揮する施工性など、従来の利点はそのままに低温環境下でも施工できるように改良した。
マイナス15度まで採暖不要で施工でき、寒冷地の冬季の施工にも対応。安定して施工できることから工期短縮やコストダウンなどのメリットも見込める。
施工手順は、超速硬系セメントの主剤に新たに開発した防凍専用水を注水して攪拌。孔内に専用ガンでセメフォースアンカーを注入した後、アンカー筋を挿入する流れ。
価格は主剤と防凍専用水のセット(1本当たりの練り上がり量は500mmリットル、10本入り)で10万8000円。2021年1月4日から注文受け付けを開始する。2年後に1億円、10年後に10億円の売上目標を設定している。
残り50%掲載日: 2020年12月23日 | presented by 建設通信新聞