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コンクリ・鋼床版に対応/超高性能繊維補強セメ複合材/下部工補強が不要/鹿島、NEXCO中日本
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>鹿島とNEXCO中日本は、超高性能繊維補強セメント系複合材料(UHPFRC)を使って、コンクリート床版と鋼床版の両方に適用可能な道路橋床版リニューアル工法を開発した。リニューアル時の床版増厚を最小限に抑制し、床版自体の重量を減らせるため、橋梁下部工の補強が不要になる。
コンクリート床版橋のリニューアルは、床版上面のコンクリートの劣化部を除去後、SFRC(鋼繊維補強コンクリート)を打ち込み、耐荷力を高めるために床版厚を大きくするのが一般的となっている。鋼床版橋の場合、アスファルト舗装の一部または全層をSFRCに打ち替え、疲労耐久性を確保することが多い。ただ、これらの対策は床版の重量が大きくなり、橋梁下部工の追加補強や床版増厚に伴う路面高の追加調整工事が発生する。近年は補修部分が再劣化するという問題も起きている。
両社は、既に海外で実用化されているUHPFRCによる道路橋床版のリニューアル工法の開発を2016年から進めていた。コンクリート床版橋では、床版上面のコンクリートの劣化部を除去後、上面からUHPFRCを打ち込み、床版の厚さを変えずにリニューアルする。鋼床版橋では、アスファルト舗装の一部(基層)をUHPFRCに打ち替える。
UHPFRCは、施工現場近くのプラントや現場の仮設プラントで製造し、現場打ちで工事を進める。通常、UHPFRCは流動性が高く、セルフレベリング性も高いものの、鹿島の独自技術を使えば道路勾配最大12%でも成形できる。増厚せずに劣化部や舗装を打ち替えた場合、既存路面との高さ調整も不要になる上、補修・補強前後の上部工重量がほとんど変わらないため、下部工を補強する必要がなくなる。
残り50%掲載日: 2020年12月24日 | presented by 建設通信新聞