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現場から・飛島建設/BrilliaTower八王子
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>【設計施工でBIM初適用/施工イメージ、干渉確認にメリット】
八王子駅からほど近い中層ビルが建ち並ぶ一角で、飛島建設が高層住宅「Brillia Tower八王子」の建設を進めている。商業施設の跡地に17階建てのマンションを建設する計画で、工期は2019年1月31日までを予定する。同社にとっては、今回の現場が初めて設計施工にBIMを試験導入したプロジェクトに当たる。
現場作業所が設計施工BIMのメリットをまず実感したのは設備設計だ。1階が店舗、2階以上が住宅の複合施設のため、2階天井の設備設計では配管などの難易度は高い。清水通所長は「BIMの3Dモデルで立体的に見ることで、施工のイメージや周囲との干渉を確かめることができた」と振り返る。またコンクリートの積算や一部の工程管理にも活用し、その効率の良さを実感したという。
BIM推進室の吉松公生課長は「社内でもBIMのメリットは広まってきている。今回の現場で設計施工BIMの普及に向け検討をしたい」と語る。清水所長は「品質管理をする上で最も重要なのは手戻りをなくすこと。最初は時間がかかるかもしれないが、慣れればさらに品質も高まるだろう」と見通している。
最先端技術を活用しながらも、そのものづくりの現場を支えるのは人間同士の信頼関係だ。八王子市という地域性は、都心の現場とは異なる苦労も少なくない。特に冬季の降雪は工程管理を悩ます大きな課題だ。しかし、ある大雪の降った日の現場に多くの職人が雪かきに集まってきてくれたことは「涙が出るほどうれしかった」と振り返る。
こうした作業員との信頼関係を支えるのは「自分一人では何もできない」という所長自身の強い思いだ。「現場の人間は家族と同じだ。お客さまと同じように大切にしなければならない」と強調し、現場で出会った「家族」とは、その現場が竣工してからも変わらない付き合いが続くよう意識している。
残り50%掲載日: 2018年3月2日 | presented by 建設通信新聞