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  • 技術裏表・さび、塗装の影響なく横滑り抑制/エヌパット「レボグリップ」

    【耐震天井や設備用架台鋼球支圧接合の新発想】

     

     エヌパット(大阪市)は、あと施工鉄骨接合の新モデル「レボグリップ」を開発し、すでに特定天井の耐震補強や設備用架台向けに展開している。鋼球支圧接合による新しい発想の横滑り抑制技術を採用しているのが特徴で、既に日本建築センターの評定を取得。生野真社長は「将来的には年商1億-2億円くらいに育てていきたい」考えだ。 既存鉄骨構造のH形鋼に対して、ボルト孔開けや溶接を行わずに設備用架台、ぶどう棚の吊り元を取り付ける場合、従来は高力ボルトで挟み込み、H形鋼端部で軸力を発生させ、H形鋼とガセットプレート(梁を固定させる鉄板)の摩擦で保持している。

     

     しかし、この方法だと表面のさびや汚れの状況によって摩擦強度が変わるため設計強度が不明確で、塗装は撤去しなければならない。さらに、ナット締め付けではトルク管理が必要だが、計測器を使った高所作業は危険を伴う。

     

     こうした問題点を解決できるのが、鋼球による支圧接合で固定するレボグリップだ。H形鋼とガセットプレートに均等に食い込むよう研究を重ねて開発した鋼球が水平抵抗力を発揮し、横滑りを防止。塗装の影響は受けず(塗装厚さ150マイクロmまで)、設計強度も明確に算出できる。

     

     締め付けるナットはねじ切り誘発溝を設けたトルシア型のナットを採用。電動工具(インパクトレンチ)で一定トルクが加わると自動破断するようになっており、作業後の施工確認もプラグの破断有無で目視できる。

     

     これは「トルクを現場ではなく、工場で管理する」との考えに基づくもので、職人の技量に左右されない品質の均一性と作業の安全性向上にもつながる。

     

     製品構成はガセットプレートと押さえの役割を持つグリッププレート、H鋼フランジとレボグリップのユニットが同じ厚さとなるよう調整するためのフィラープレート、高力ボルト、QCナットなど。

     

     ガセットプレートに埋設している鋼球保護テープをはがし、ユニットを仮組み、仮セットし、ナットを締め付けていく作業となる。

     

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    掲載日: 2018年3月2日 | presented by 建設通信新聞

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