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  • 長谷工/汎用性高い環境配慮型/H-BAコンクリ横浜の共住に初採用

     長谷工コーポレーションは、独自開発の環境配慮型コンクリート「H-BAコンクリート」を横浜市で建設中の「(仮称)横浜市戸塚区吉田町計画新築工事」に初採用した。普通ポルトランドセメントと高炉セメントB種を混合使用することで高炉セメントA種相当の品質・性能としており、一般的に使用されているコンクリートと同等の品質を有しながらコンクリート材料由来のCO2排出量を約8.2-18.5%削減する。

     

     H-BAコンクリートは、一般のコンクリートと同等の強度発現性と耐久性能があり、JIS A5308(レディーミクストコンクリート)に適合する品質のコンクリートとして扱われる。

     

     使用する普通ポルトランドセメントと高炉セメントB種は、いずれもほぼ全国の生コン工場が常備しているセメントで、一般のコンクリートと同様の調合設計で製造できる。また、施工の際も特別な配慮は不要で、一般のコンクリートと同様に施工可能。適用個所を選ばずに幅広く使用できるため、多くのCO2削減効果が見込める。

     

     同社を含む13社による研究会で開発した環境配慮型BFコンクリート「CELBIC(セルビック)」と比較すると、セルビックで使用する高炉スラグ微粉末の入手や使用・保管が難しい生コン工場でも製造可能で、汎用かつ手間をかけずに製造できるという長所がある。

     

     2016年6月に開発に着手し、17年10月に日本建築総合試験所の建築技術性能証明を取得。その後、東京都多摩市の長谷工テクニカルセンターの外構部での実施工による検証で、一般のコンクリートと同様の施工性が確認できたことから、建築物への適用を決めた。

     

     初適用物件の「(仮称)横浜市戸塚区吉田町計画新築工事」は、RC造地上7階建てのマンションで、総戸数は439戸。設計・施工は長谷工コーポレーションで、19年3月下旬に着工し、21年1月下旬の竣工を予定している。

     

     今後、建築物の適用個所を選ばずに使用可能な特長を生かし、セルビックとともに建築物の特性に合わせて適材適所で活用し、脱炭素社会の実現に向けた方策の1つとして環境配慮型コンクリートの普及展開を目指す。

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    掲載日: 2021年1月13日 | presented by 建設通信新聞

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