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損失発生通知252件/NEXIの4―11月貿易保険実績6割がコロナ関連
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>NEXI(日本貿易保険)は、コロナ禍での貿易保険の実績をまとめた。2020年4-11月の8カ月間の保険引き受け総額は、158カ国・地域、約4兆1000億円となった。一方で、保険金請求手続きの出発点となる損失発生通知件数は、前年実績と比べ既に約3割増の252件に上り、うち61%の154件が新型コロナ関連だった。
同社は、▽新型コロナウイルス関連損失は保険金支払対象▽新たなサプライチェーンリスクも取る▽新規申し込みも既投資案件も引き受ける--とコロナ禍対応で3つの基本方針を掲げ、日本企業の海外展開を支えてきた。
コロナ禍で日本の輸出額が減る中でも、前年同期比で輸出保険の新規利用者は1.7倍の120社、投資保険の引受件数も1.8倍の33件に増えた。また、日本企業の海外子会社の運転資金調達を支援する融資保険は、8件で約4900億円を引き受けた。
一方、保険金支払いにつながる損失が発生した業種は建設機械や通信機器、発電設備、自動車部品など広範で、全世界にわたっている。20年度の保険金支払い額は、新型コロナ関連以外の 事故も含めて約410億円を見込んでいる。
20年7月の700億-1000億円の保険金支払い予想からは減っているが、これは大口案件の保険金請求見込み時期が21年度になったことが主因。21年度以降にコロナ禍を要因とした保険金支払いは「少なくとも600億円以上」(同社)と見通す。
20年度上期には既に105億円を支払った。アフリカ資源国でのインフラプロジェクトへの融資に対する現地政府の保証について、資源価格の急落とコロナ禍による現地政府の財政悪化によって、現地政府が債務返済の猶予を要請したことから、約6億円を支払った実例がある。また、南米の風力発電事業で建設工事が遅延したため、現地政府に完工期限の延長を世界銀行などと連係して働き掛けるなどの案件管理強化も実施している。
残り50%掲載日: 2021年1月14日 | presented by 建設通信新聞