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  • 地元企業と連携「迷駅」を解消へ/リニア見据え名駅周辺再整備/名古屋市

     名古屋市は、リニア中央新幹線(品川~名古屋間)の開業を見据えて、リニア駅上部に広場や道路などを整備する名古屋駅周辺のまちづくりを推進する。13日の市議会、都市活力向上特別委員会で市の担当者が関連事業の概要などを発表した。

     

     主な事業は▽リニア駅周辺の面的整備▽わかりやすい乗換空間の形成▽駅前広場周辺の再整備▽ゆとりのある地下歩行者空間の形成▽地域資源を生かしたまちづくり▽東西ネットワークの強化▽ささしまライブ24地区・名駅南地区へのアクセス改善▽高速道路とのアクセス性の向上▽高速道路の出入口追加--など。

     

     具体的には、リニア駅東・西地区の上部空間に、緑を生かした広場空間を整備し、災害発生時の防災機能を確保する。

     

     JR東海、JR貨物、名古屋臨海高速鉄道、名古屋市営地下鉄、名古屋鉄道、近畿日本鉄道が乗り入れる既存の名古屋駅の駅前西側エリアには、歩行者空間を拡幅し、広場空間などを整備する。また、新たな路面公共交通システムSRT(スマート・ロードウェー・トランジット)の乗合・待合空間などの配置を検討する。

     

     同東側エリアでは、名鉄の「名鉄名駅再開発計画」と整合性を図りつつターミナルスクエア(乗換空間)、一般車スペース、タクシースペースなどを整備する。また、既設モニュメント「飛翔」をささしまライブ24地区に移設して広場空間を設け、交差点の形状を三差路に変更する。

     

     市が同日公表した資料によると、ターミナルスクエアには地上の歩行者空間の拡充、まちへの動線や見通しの確保などの役割を持たせる予定。

     

     当日の議事で、公明党の吉岡正修議員は「今後はますます障がい者や高齢者に配慮したまちづくりが重要になる。物理的・情報的なバリアフリーを進めてほしい」、自民党の横井利明議員は「100年に1度の再整備の機会。鉄道事業者など関係者と連携し、まちづくりを進めてほしい」とし、その動線の複雑さから、名駅(めいえき)ならぬ迷駅などと利用者に揶揄(やゆ)される既存の駅乗り換え空間のリニューアルなどを求めた。

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    掲載日: 2021年1月15日 | presented by 建設通信新聞

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