当サイトについて 採用ご担当者様
会員登録はこちら 求人検索

建設技術者向けNEWS

建設技術者の方が知りたい情報を絶賛配信中
会員登録いただくと無料で閲覧可能です!

  • 個別計画活用で手引き/官庁施設の維持管理・更新を支援/国交省

    【情報管理システム 長寿命化へ新機能】

     

     国土交通省は、官庁施設における適切な維持管理・更新を後押しするための支援策を進めている。インフラ長寿命化計画(行動計画)に基づく個別施設計画について、官庁施設向けの計画作成・活用の手引きを公表した。個別施設計画を実際のメンテナンスに活用するという視点で、施設管理者向けの説明を掲載している。施設保全のためのデータベース「官庁施設情報管理システム(BIMMS-N)」には2021年度から新機能を実装し、官庁施設の長寿命化対策の強化に役立てる。

     

     官庁施設の個別施設計画は、運用段階の保全の実施内容や予定年度、概算額をまとめた「中長期保全計画」と点検・修繕履歴を記録する「保全台帳」で構成する。個別施設計画の策定状況(20年3月末時点)をみると、官庁施設で対象となる施設数(庁舎等5613件、宿舎3279件)の99%が策定済みとなっている。

     

     ただ、個別施設計画は施設管理者ごとに作成するため、その内容の充実度にはばらつきがある。計画を活用した修繕などが今後、本格化してくることを鑑みると、特に重要な施設の計画については、内容をより精度の高いものにする必要がある。

     

     国交省官房官庁営繕部は、20年10月に『官庁施設の個別施設計画作成・活用の手引き(案)』を公表した。個別施設計画の“活用”に焦点を当て、留意点や計画を見直す場合の流れなどを記載している。例えば、点検の記録は部位ごとや年度ごとにまとめて保管することや、修繕した際には写真・図面を保管し、次期の予定をあわせて整備することなどを示している。

     

     複数の施設を所管する場合は、まず各施設の中長期保全計画を集計して全体の大まかな修繕総額を把握し、費用が特定の年度に集中しないように個々の建築物・施設について計画の見直しを行うよう記載している。

     

     中長期保全計画を見直す際には、不具合の発生頻度などを考慮して前倒しや先送りを判断することとする。

     

     改修を進めているBIMMS-Nには、中長期保全計画を施設ごとにカスタマイズできる機能を実装する。修繕などの計画の前倒しや先送りが反映できるようになる機能で、作業は作成したエクセルの出入力だけで完結する。

    残り50%
    ログインして続きを読む 会員でない方はこちらよりご登録ください

    掲載日: 2021年1月27日 | presented by 建設通信新聞

前の記事記事一覧次の記事