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  • 木造床版用/ビス打ちロボを開発/清水建設 作業効率約4倍に向上

     清水建設は、木造建築工事における木造床版用の連装ビス打ち機「Robo Slab-Fastener」を開発した=写真。指定した施工条件に沿って、自走して床面に一定ピッチのビスを打ち込むため、ビス打ちの作業効率が手作業の約4倍に高まる。

     

     木造建築工事では、床面に敷いた合板を大量のビスで張り付ける必要がある。作業者は、電動工具の振動による手のしびれや作業中の中腰姿勢などで負担が大きい。

     

     Robo Slab-Fastenerは、ビスの自動装填機能を備えた電動工具4台と、エアシリンダー・コンプレッサーを組み合わせたビス打ち機構、自動走行ユニット、制御盤、タッチパネル式操作盤などで構成する。工具は前後2台、左右2列に配置しており、工具の位置を前後20-30cm、左右7.5-15cmの範囲で調整できる。

     

     使用時は、ビス接合の仕様に応じて工具の間隔を調整し、タッチパネル上で工具の取付ピッチ、ビス打ちピッチ、移動距離を設定する。ロボットは、ビス打ちと移動の繰り返しパターンを自動計算する。作業時に開始ボタンを押せば、ロボットが毎分30本のペースでビス打ちしながら走行する。例えば、工具の間隔を30cm、ビス打ちピッチを10cmに設定すると、ビス打ちと10cmの移動を2回繰り返した後、3回目のビス打ち後に40cm先まで移動し、そこから同様の動作を繰り返す。

     

     既に同社が施工する「(仮称)神田錦町一丁目計画新築工事」のCLT(直交集成板)床版工事に実適用し、生産性向上効果を確認した。

     

     国内では、中大規模非住宅建築物の木造化の動きが広がっており、今後も木造床版工事が増加するとみられ、ロボットの実装で生産性向上を図る。

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    掲載日: 2021年1月28日 | presented by 建設通信新聞

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