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  • 表記標準案を整備/CIM導入指針も拡充

     国土交通省は、CIMの導入に関する要領・基準として、CIMモデルの作成ルールとなる『3次元モデルの表記標準(案)』を整備。ガイドライン・要領基準改定ワーキンググループによる検討の成果として、6日の「CIM導入推進委員会」に報告した。

     

     新たに整備した表記標準(案)で求めるのは、契約図面として備えるべき寸法や材質・強度、数量などの各種情報が組み込まれた3次元モデル(3次元形状)。作成した3次元モデルから、構造物などの代表的な断面図(2次元図面)を自由に切り出せる仕組みとすることで、施工者などが必要な情報を表示・確認する場合、これまでの2次元図面と変わらない使い勝手を実現する。

     

     この表記標準(案)に基づく3次元モデルの作成を促すことで、将来的に設計段階で作成したCIMモデルを契約図書として活用する。

     

     17年度は先行して共通編と土工編(道路土工・河川土工)、構造編の橋梁上部工(鋼橋、PC橋)、下部工を対象に作成。18年度に構造編の山岳トンネル、河川編の河川構造物(樋門、樋管等)、ダム編(ロックフィルダム、重力式コンクリートダム)の作成を見込む。

     

     これまで3次元モデルから算出された数量の取り扱いに関する記載が必ずしも十分でなかった「土木工事数量算出要領(案)」も改定。土構造、コンクリート構造、鋼構造を対象に3次元モデルを活用した数量の算出方法や、3次元モデルに対応した数量算出の項目・区分などを整理した。

     

     CIMの導入に関する羅針盤とも言えるCIM導入ガイドライン(案)も拡充する。機械設備に関するCIMの試行に向けて、水門設備を対象にCIMモデルの詳細度や設計、施工段階での作成方法、活用方法などを規定した機械設備編(素案)を策定した。

     

     地質・土質調査関係の拡充として、ボーリングモデルの構成例など、地質調査の3次元化に向けたルールを整備。3次元地盤モデルの作成手順、作成や納品の留意事項なども規定している。

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    掲載日: 2018年3月7日 | presented by 建設通信新聞

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