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  • Jパワー/褐炭から水素製造/日豪供給網構築へ実験

     電源開発(Jパワー)は、日豪水素サプライチェーン構築実証実験において、オーストラリア・ビクトリア州ラトロブバレーの褐炭ガス化・水素精製設備で水素製造を開始した。

     

     同州の褐炭から水素を製造・貯蔵・輸送し、さらには日本国内の水素エネルギー利用までをサプライチェーンとして構築するための技術開発と実証に当たるプロジェクトで、Jパワーは褐炭から水素を製造する分野を担当している。

     

    4567水素サプライチェーン全体図

     

     褐炭は、石炭化度が低く水分や不純物が多い低品位な石炭だ。ビクトリア州には大量の褐炭が存在しているが、水分を多く含み、乾燥すると自然発火の危険性が大きいことから輸送に適さない。そのため、採掘地周辺の発電所での消費といった限定的な利用はあるものの、多くが未利用となっている。

     

     褐炭からの水素製造に伴い発生するCO2は、将来的には豪州連邦政府・ビクトリア州政府が進めているCO2回収・貯留(CCS)プロジェクトと連携し、地下貯留することを計画している。

     

     今後、同州ヘイスティングス港で水素の液化・液化水素運搬船への積荷を実施し、神戸空港島の液化水素受入基地まで海上輸送する予定だ。

     

     同実証実験には、新エネルギー・産業技術総合開発機構とオーストラリア政府の補助金を受けて、Jパワー、岩谷産業、川崎重工業、シェルジャパン、丸紅、ENEOS、川崎汽船の7社で構成する技術研究組合CO2フリー水素サプライチェーン推進機構(HySTRA)と、Jパワー、岩谷産業、川崎重工業、丸紅、住友商事、AGL Energy Limitedの6社で構成するオーストラリア側のコンソーシアムが参画している。

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    掲載日: 2021年2月3日 | presented by 建設通信新聞

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