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木村化工機/電力のみで蒸発・蒸留/省エネ型ヒートポンプ式低温蒸発装置発売
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>木村化工機は、化学プラントで大量に排出されているCO2を削減するため、ボイラー蒸気を使用せずに電力だけで蒸発・蒸留を可能にする「省エネ型ヒートポンプ式低温蒸発装置」を発売した。電気以外のユーティリティー(蒸気、冷却塔水)を不要とした。
同社は、2010年に今回と同種の装置の販売を目指したが、COP(投入した電力1kW当たり、どの程度の温熱エネルギーを得られるかを表した指標)が3-4程度と低く、蒸発温度範囲も45-82度と狭かったため、販売を見合わせていた。その後の改良で今回の発売を実現した。
新装置には、50-75度の熱源水から95度の高温水を最高COP7.5で回収できる高加熱高効率ヒートポンプ「HEM-HR95-GN」を応用した。このヒートポンプは、木村化工機がアンモニア回収装置に使うために、神戸製鋼所と20年度に共同開発していた。あわせて神戸製鋼所の新型機種「HEM-HR85W-GN」を同装置に適用することで、高COPの蒸発温度範囲を大幅に広げた。これにより、ユーザーが希望する蒸発温度をHEMシリーズのバリエーションから選んで、最適な設計を可能とした。
このほか、高温水・低温水が処理液と接触しないため、ヒートポンプが腐食性流体・有機溶剤などの可燃性物や汚染物質などの影響を受けない特長がある。ヒーターを強制循環型に変更したことで、スラリーや結晶を含有する液の蒸発も可能とした。フッ酸、リン酸、塩酸、硫酸、ホウ酸の濃縮や熱影響を受ける食品、タンパク、糖液、菌類含有液などの濃縮に適する。
残り50%掲載日: 2021年2月4日 | presented by 建設通信新聞