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  • 入札公告時に3Dデータを契約図書化/生産工程で一貫利用に弾み/北陸整備局の大河津分水路改修

     国土交通省北陸地方整備局は、3次元データを契約図書とする取り組みを本格化する。新潟県長岡市、燕市で進めている大河津分水路改修事業の工事で、入札公告時から3次元データの契約図書を示す。施工から納品まで一貫して3次元データを活用し、書類の簡素化や生産性向上につなげる。全国でも先進的な事例になるとみられ、取り組みが波及することで調査・設計から施工、検査、維持管理までの建設生産プロセス全体での一貫した3次元データ利用のさらなる加速が見込まれる。

     

     対象工事は、同局信濃川河川事務所が4日に入札公告した「大河津分水路山地部掘削その14工事」と「同その15工事」の2件。入札公告時に従来の2次元図面と同等の情報を盛り込んだ3DPDFデータを配布する。受注者と契約後にCIMのオリジナルデータを渡す。

     

     施工に当たっては全面的に3次元データを活用し、その効果や課題を抽出。完成後の検査や納品にも3次元データをそのまま活用する。成果は同事業の業務や工事の3次元データを一元管理している「統合CIMモデル」に反映する。当初から3次元データを契約図書とすることで、業務効率化を始め、施工計画の立案や技術提案にも寄与する。

     

     同局は、20年に発注した「同その12工事」でも3次元データを契約図書として扱う工事を試行していた。ただ、同工事の入札公告時は2次元の図面を配布し、受注者と契約後の協議で、2次元図面のうち3次元データに置き換えが可能な範囲を決めていた。今回は、その取り組みをさらに一段階進める格好となる。

     

     同事務所はi-Constructionモデル事業所で、同事業は3次元情報活用活用モデル事業にそれぞれ指定され、監督検査の合理化、3次元データの利活用、施工管理の高度化、維持管理、人材育成、情報共有について検討している。このうち、3次元データの利活用として、3次元データを契約図書とする工事発注の試行や3次元データを活用した積算の検討に取り組んできた。

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    掲載日: 2021年2月5日 | presented by 建設通信新聞

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