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建機4社第3四半期/売上高、前年同期下回る/コロナ影響、鉱山機械が低調
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>建機メーカー大手4社の2021年3月期第3四半期決算が出そろった。世界的な新型コロナウイルス感染拡大の影響に伴う市況の悪化や、鉱山機械が低調に推移したことなどから、各社とも売上高は前年同期を下回った。通期業績予想についても各社いずれも前期比マイナスを見込んでいる。
各社の第3四半期決算の状況をみると、コマツの建設機械・車両部門は一般建機を中心に需要の着実な回復がみられたものの、引き続き石炭向け鉱山機械が低調に推移したことや、コロナ禍の影響もあり、売上高は前年同期を下回った。地域別では、北米、アジア、欧州、中南米で大きく減少した一方、中国、オセアニアは増加した。
中国はコロナ禍収束後のインフラ投資などの景気下支え策により需要が引き続き堅調で、同国国産メーカーの販売比率は上昇しているものの、需要増加を着実に取り込んだ。オセアニアは鉄鉱石向け鉱山機械需要と一般建機需要が堅調に推移した。
日立建機は、コロナ禍に伴う市況悪化による新車販売や部品サービスの減少、資源価格の低迷によるマイニング新車販売や部品サービスの減少などの影響により、レンタル・中古車の売り上げは前年同期を上回ったものの、売上高全体では18.7%減と落ち込んだ。
油圧ショベル需要は、中国や日本を除き主要地域で前年同期を下回った。鉱山機械も鉱山会社による設備投資の抑制が続いており、特に中小規模鉱山会社からの需要が引き続き減少している。
コベルコ建機の油圧ショベル販売台数はコロナ禍の影響により減少した。ただ、国内は前期に19年の台風19号の影響で部品供給が滞ったことにより販売台数が減少していたため、前年同期比では増加した。また、中国はコロナ禍の影響により第1四半期は大幅に減少したが、第2四半期以降はインフラ投資の拡大により前年同期を上回った。クローラクレーンは国内外とも減少した。
住友重機械工業の油圧ショベル事業はコロナ禍の影響を受け、 主に海外の需要が減少したことから、受注、売り上げ、 営業利益とも減少した。建設用クレーン事業もコロナ禍の影響により需要が減少したことや、 原油価格低迷により北米地区の需要が減少したことにより受注、 売り上げ、営業利益とも減少した。
残り50%掲載日: 2021年2月8日 | presented by 建設通信新聞