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708人の国外実績を初認定/国交省の海外インフラ技術者認定制度
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>【大臣賞17人、奨励賞11人表彰】
国土交通省は9日、2020年度に創設した海外インフラプロジェクト技術者認定・表彰制度の審査結果を公表した。日本の建設会社や建設コンサルタントなど45者に所属する技術者708人を対象に、海外建設事業に従事した実績を国として初めて認定する。特に優秀な認定技術者をたたえる表彰には、国土交通大臣賞などで28人が輝いた。認定や表彰を受けた技術者の海外実績は、国内工事・業務の入札・契約手続きで21年度から評価される。
海外実績は国内工事・業務の受注に当たって評価されにくい状況にあり、例えば国内の技術者を国外に配置すると、国内で評価される実績に“空白期間”が生じることが課題だった。国として技術者の海外実績を認定・表彰するとともに、国内工事・業務で適正に評価する仕組みを構築することで、技術者の流動化や建設産業の海外進出を後押しするのが狙い。
初の審査で、45者の366事業に従事した708人の実績認定を決めた。1人で複数の事業に携わった技術者がいるため、認定証の発行件数は1077件に上る。認定証を近く発行する。
表彰の受賞者には、国土交通大臣賞で17人(工事13人、業務など4人)、今後の活躍が期待できる技術者に対する国土交通大臣奨励賞で11人(工事9人、業務など2人)を選んだ。大臣賞は評定点の7割以上獲得、大臣奨励賞は大臣賞に選ばれなかった若手・女性枠の技術者で評定点の5割以上獲得を選考基準とした。3月にオンラインで表彰式を開く。
表彰には最大2人(一般枠1人、若手・女性枠1人)の応募を可能とし、大臣賞を2人受賞したのは大林組だけだった。女性技術者で大臣賞に選ばれたのは、インドネシアのタンジュンプリオク港アクセス道路建設事業に従事した大西陽子さん(大林組)と、インドネシアのジャカルタ都市高速鉄道事業運営維持管理支援に携わった宇都宮真理子さん(日本コンサルタンツ)の2人。
認定・表彰を受けた技術者の海外実績は、工事・業務実績情報データベースのコリンズ・テクリスに登録できるようにする。登録により、国内工事・業務での評価が可能になる。
直轄では、競争参加資格の確認や、総合評価落札方式、プロポーザル方式で、国内の同種実績、表彰と同様に21年度から評価する。
◆受賞者コメント・今後も研さん続ける/女性技術者として大臣賞を受賞した大林組の大西陽子土木本部本部長室企画課長
制度創設後初となる大臣表彰を頂戴したことは、技術者として誠に光栄です。また、このような実績をつくる機会を与えてくださった会社、諸先輩方、支えてくださった関係者の皆さまに深く感謝いたします。海外での貴重な経験を踏まえ、今後とも技術者としての研さんを続けていきたいと思います。
残り50%掲載日: 2021年2月10日 | presented by 建設通信新聞