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  • PCa適用検討にVFM/来年度、5件程度で試行/国交省

     国土交通省は、現場打ちとプレキャスト(PCa)コンクリートの比較でのVFM(バリュー・フォー・マネー)導入について、実際の設計業務で試行することを決めた。働き方改革への寄与度や環境負荷におけるCO2排出量など価格以外の要素を評価指標に加えることで、最適な工法を選定する。2021年度に5件程度試行する。

     

     9日に開催した第10回コンクリート生産性向上検討協議会(会長・前川宏一横浜国立大都市イノベーション研究院教授)で、21年度の取り組み方針として報告した。VFMを考慮した比較検討については昨年の第9回協議会で、価格以外の要素も反映して工事費に対する成果物の価値を最大化できる工法を選ぶVFMの概念を提示し、コンクリート構造物への適用に向けた検討を進めていた。

     

     単純な価格比較では、現場打ちが優位となり、PCaの浸透しない要因の1つとなっている。一方で、価格では測れない安全性や施工性、環境・周辺住民・道路ユーザーへの影響などの評価指標を設定することで、支払い額に対してより価値の高い形式・工法を選定できるようにする。

     

     第9回協議会での議論や米国の橋梁架け替え急速施工の評価事例などを参考にして、VFM導入に向けた課題と対応方針をまとめた。21年度は評価の項目・方法を実際の検討時に適用可能な形に整理し、直轄業務で試行する。

     

     具体的には、働き方改革への寄与度や環境負荷におけるCO2排出量など、定量的な評価が可能で、社会的関心度の高いものから着手する。

     

     北陸地方整備局では、ボックスカルバートの予備設計で働き方改革への寄与度を評価指標として導入した事例がある。経済性に加えて、省人化や週休2日の達成度、工事書類の削減などを比較項目に加えた結果、PCaが採用された。

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    掲載日: 2021年2月15日 | presented by 建設通信新聞

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