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適用延10棟、実績2000㎡超/有機無機ハイブリッド接着/清水建設
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>【大形床タイル ひび割れ防止に効果】
清水建設が2018年に実用化した大形床タイルの施工法「有機無機ハイブリッド接着工法」の適用実績が延べ10棟、施工面積2000㎡超に達した。ホテル、オフィス、商業施設、地下街、空港などの床仕上げで張り付けた大形床タイルは計1万2500枚に上る。タイル表面のひび割れを防ぐ効果的な施工法として、今後も現場への積極的な展開を狙う。 同社が、建築用接着剤や建築設備材料の製造・販売を手掛けるタイルメント(名古屋市、小林哲夫社長)と共同開発した有機無機ハイブリッド接着工法は、コンクリート下地への大形床タイル張りに有機系接着剤と張り付けモルタルを併用する点が特徴。張り付けるタイル表面のひび割れ防止に効果を発揮する。
床上に有機系接着剤を直接塗布した後、 接着剤が生乾きの状態で張り付けモルタルを上塗りしてタイルを張り付けていく。 軟らかい有機系接着剤はコンクリートの乾燥収縮によるひび割れに追従、 硬い張り付けモルタルはタイル表面から加わる衝撃を緩衝する。
張り付けモルタルと有機系接着剤は従来からタイル工事で使われている材料であるため、容易に施工業者に展開できるメリットもある。
大形床タイルは、見栄えや意匠性に優れるが、張り付けモルタルか有機系接着剤のどちらか一方だけを使う従来の施工法だと、ひび割れ追従性と耐衝撃性を同時に満たすことが困難という課題があった。衝撃荷重や乾燥収縮が原因でタイル表面にひび割れが生じることもあるため、その採用が見送られるケースもあった。
残り50%掲載日: 2021年2月15日 | presented by 建設通信新聞