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  • 3指針周知へ改定/施工時の活用状況を調査/国交省のコンクリ構造物生産性向上

     国土交通省は、コンクリート構造物の生産性向上を目的の策定した3つのガイドラインについて、見直しに向けた作業を進めている。2020年4-9月に完了した設計業務を対象としてフォローアップ調査を実施した結果、各ガイドラインともに認知度は6割程度にとどまった。従来工法との比較評価手法の明示など複数の改善点も寄せられた。21年度に施工段階での活用状況も調査した上で、ガイドラインの改定につなげる。

     

     改定の検討対象は、▽コンクリート橋のプレキャスト化ガイドライン▽コンクリート構造物における埋設型枠・プレハブ鉄筋に関するガイドライン▽プレキャストコンクリート構造物に適用する機械式継手工法ガイドライン--の3指針。

     

     『コンクリート橋のプレキャスト化ガイドライン』は18年6月に適用を開始。設計業務を対象に実施したフォローアップ調査では、プレキャストは高額になることが多いため、何割増しまでは採用可能など目安を提示することで普及につながるとの意見があった。また、設計段階で選定するためには具体的な工期短縮による車線規制や交通迂回(うかい)の影響評価方法の整備が必要との指摘があった。

     

     『コンクリート構造物における埋設型枠・プレハブ鉄筋に関するガイドライン』も18年6月から適用を開始している。ガイドラインの改善点や要望をみると、こちらもコスト増を上回るメリットを可視化する評価方法の確立の必要性が指摘された。優位性を示すに当たっては施工歩掛かりや施工能力(日当たり施工量)を標準化する必要があるとされた。

     

     19年1月に適用を開始した『プレキャストコンクリート構造物に適用する機械式継手工法ガイドライン』には、塑性域での使用、鉄筋径、鉄筋強度など適用範囲の拡大や標準寸法の設定といった要望が寄せられた。実構造物への適用事例、施工状況の写真、事例図面を掲載することで、設計に反映させやすいとの声もあった。

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    掲載日: 2021年2月16日 | presented by 建設通信新聞

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