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三井住友建設社長交代会見/新たな成長戦略構築/未来志向での投資継続
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>4月1日付での社長交代を発表している三井住友建設の新井英雄社長と、次期社長に就く近藤重敏取締役専務執行役員が25日、東京都中央区の本社で会見した。近藤次期社長は「持続的に成長できる会社を目指す。前向きにリスクテイクして積極果敢に取り組んでいく」と強調。代表権のある会長に就く新井社長との新体制で新たな成長戦略の構築を狙う。
新井社長は、2015年4月に社長に就任してからの6年間を「さまざまな“波”もあったが、総じて東京五輪や国土強靱化といった追い風に乗ってきた。業績としても、それなりのものを出せたと考えている」と評価した。
一方で、20年1月に「グローバル化宣言」を発信して、海外事業の強化を打ち出した矢先に新型コロナウイルスが直撃。アフターコロナを見据える中で「デジタル化の推進も当然だが、脱炭素社会での建設業のあり方を考えいく必要がある」と判断した。
来期(22年3月期)が現行の中期経営計画の最終年となることから「若い力、柔軟な思考をもって次の時代にわが社を導いていく」ために、このタイミングでの社長交代を決断した。
後任に指名した近藤専務を「企画部長、経営企画本部長として会社の向かうべき方向を中枢で引っ張ってくれた。彼を育てたという気持ちもあるほど毎日のようにコミュニケーションをとってきた。近藤専務の発想、行動力、若さに惚れ込んでいる」と強調。
「自分もまだ元気を出して、1人でできなかったことを2人で手掛けていく。(織りなすという意味があるトヨタ自動車のウーブン・シティになぞらえて)2人でウーブン・マネジメントに取り組んでいきたい」と力を込めた。
社長という重責を託された近藤専務は「まずは当社が進める『2030年の将来像』に向けた取り組みをスピーディー・着実に実行していく。持続的に成長できる会社を目指す」と述べた。
特に「新井社長が推進してきた収益基盤の強化と事業領域の拡大を推し進めることで新たな成長戦略を構築する。対外的な評価である株価の向上、企業価値の向上に取り組んでいきたい」と語った。
とりわけ「未来志向での技術開発や成長市場への積極的な投資を継続することで、将来にわたる安定的な収益基盤を構築する。ESG(環境・社会・企業統治)の視点を取り入れながら、社会課題の解決によって社会と一緒に成長する。未来に選ばれる企業を目指す」と力を込めた。
「社員の多様性を尊重して、働きがい・やりがいを感じられるチャレンジングな企業風土を醸成したい。まずは来期(22年3月期)に現行の中期計画の目標達成に向けて取り組む」と述べた。
残り50%掲載日: 2021年2月26日 | presented by 建設通信新聞