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大臣賞5者など計26者/国交省20年度i-Con大賞
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>【工事・業務部門は高橋建設】
国土交通省は2月26日、2020年度i-Construction大賞の受賞者を発表した。有効性・先進性・波及性の観点から、国土交通大臣賞5団体、優秀賞21団体の計26団体を受賞者に決定した。
i-Construction大賞は、ベストプラクティスの共有と普及を目的に17年度に創設し、今年度で4回目となる。▽国や地方自治体などが発注した工事・業務での元請け企業▽自治体など▽i-Construction推進コンソーシアム会員--の3部門で優れた取り組みを顕彰する。
工事・業務部門の大臣賞には、高橋建設による山間地の県発注工事での積極的なICT活用の取り組みを選定。急斜面で危険性の高い起工測量・丁張設置、職員による現地確認を回避するため、3次元測量・データ活用によって、作業日数を5日短縮した。全国でも初となるミニバックホウの3次元マシンガイダンスは日立建機本社でも高く評価されている。
地方公共団体等の取組部門の大臣賞は、橋梁・除雪・河川の各分野での業務の効率化・高度化のために新技術の導入や民間との連携、CIMの活用などを進める富山市が選ばれた。道路占用許可申請の電子申請システムの構築やインフラ関連の情報を官民間で共有化するためのプラットフォーム構築など多数の先進的な取り組みが評価された。
i-Construction推進コンソーシアム部門は、三井住友建設と北海道岩見沢農業高校、助太刀の3者が大臣賞を受賞。三井住友建設は、鉄筋配置・結束作業をロボットアームを使って自動で行う「ロボタラス」を開発。作業員による配置・結束状況の確認時間が省略でき、作業員1人当たりの1日に組立可能な枚数が約50%増加するなど大幅に生産性を向上させた。
岩見沢農業高校は、高校生が起工測量から設計、重機施工、出来形計測までのすべての土木プロセスでICT施工と従来施工の時間や人員を比較し、ICT施工による生産性向上と安全性を実証した。
助太刀は、工事会社と職人をマッチングするサービスを軸に、ファクタリングや保険、工具修理、建機レンタルなどをワンストッププラットフォームとして提供している。
各部門の受賞者、団体名などは次のとおり。
=工事・業務部門=(▽受賞者=(1)工事・業務名(2)所管・発注者)
〈国土交通大臣賞〉
▽高橋建設=(1)国道439号社会資本整備総合交付金工事(2)高知県
〈優秀賞〉
▽濱谷・山田・真壁経常JV=(1)釧路港新西防波堤建設工事(2)北海道開発局
▽鴻池組東北支店=(1)一関遊水地舞川水門新設工事(2)東北地方整備局
▽河本工業=(1)H30旗井堤防強化(上・下)工事(2)関東整備局
▽興和=(1)R1信濃川下流地質調査業務(2)北陸整備局
▽丸運建設=(1)一般国道403号小須戸田上バイパス舗装工事(2)新潟市
▽みらい建設工業中部支店=(1)平成30年度長良川下坂手河道しゅんせつ工事(2)中部整備局
▽東亜・大本JV=(1)令和元年度名古屋港金城ふ頭岸壁(マイナス12m)地盤改良工事(2)中部整備局
▽木下建設=(1)すさみ串本道路里野東地区東改良工事(3)近畿整備局
▽宮川興業=(1)広島西部山系306渓流上流砂防堰堤工事(2)中国整備局
▽西海建設=(1)長崎57号本村地区改良2期工事(2)九州整備局
▽大同建設=(1)平成29年度金武BP2工区改良工事(2)沖縄総合事務局
▽特許庁総合庁舎改修(16)機械設備工事ダイダン・新日空・三晃JV=(1)特許庁総合庁舎改修(16)機械設備工事(2)官庁営繕部
=地方公共団体等の取組部門=(▽受賞団体=(1)取組名(2)取組地域)
〈国土交通大臣賞〉
▽富山市=(1)インフラを守る時代のi-Construction(2)北陸
〈優秀賞〉
▽山口県=(1)建設ICTビジネスメッセ(2)中国
▽兵庫県=(1)兵庫県ICT活用工事普及拡大の取組み(2)近畿
=i-Construction推進コンソーシアム会員の取組部門=(▽受賞者=(1)取組名(2)所在地)
〈国土交通大臣賞〉
▽三井住友建設=(1)鉄筋組立自動化システム『ロボタラス』の開発(2)東京都
▽北海道岩見沢農業高等学校=(1)高校生が挑戦したICT施工の全面実用化に向けた研究(2)北海道
▽助太刀=(1)建設現場で働くすべての人を支えるアプリ「助太刀」で人手不足を解消し、建設現場を魅力的な職場へ(2)東京都
〈優秀賞〉
▽カナツ技建工業=(1)ICT活用を促進する技術者の養成『研修カリキュラム(温故知新)の整備』(2)島根県
▽Liberaware=(1)狭小空間専用小型ドローンを活用したインフラ設備点検(2)千葉県
▽セトウチ=(1)UAVグリーンレーザ測量とマルチビーム測深を併用した測量の取組み(2)広島県
▽悳PCM=(1)BIM/CIMモデル活用における技術の最適化と地域貢献~新技術の実装による生産性向上と女性活躍推進環境の整備~(2)岩手県
▽前田道路、三菱電機エンジニアリング、法政大学=(1)建設機械搭載型レーザスキャナによる土工・舗装工事のリアルタイム出来形管理の実現(2)東京都
▽中央復建コンサルタンツ=(1)3次元デジタル技術を活用した高速道路法面崩落の早期復旧対応(2)大阪府
▽清水建設=(1)東名高速との離隔70cm!遠隔参加型VRを用いた施工検討の効率化・高度化(2)東京都
残り50%掲載日: 2021年3月1日 | presented by 建設通信新聞