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  • 竹中工務店20年12月期決算/連単ともに減収減益/厳しい市場環境が影響

     竹中工務店の2020年12月期決算は連結・単体ともに減収減益となった。建設事業での利益率の低下や、新型コロナウイルスの世界的な流行を受けたホテル運営(開発事業)での不振が影響した。依然として先行きの不透明感が続く市場環境を反映して、単体の建設事業における受注高も前期比13.0%減の9380億円と当初の目標を割り込んだ。

     

     売上高は連結が8.5%減の1兆2377億円、単体が7.9%減の9710億円で着地。中核である建設事業は連結が7.7%減の1兆1461億円、単体が8.1%減の9429億円となった。

     

     工事の採算性を示す完成工事総利益(粗利)率は連結が2.3ポイント減の9.1%、単体が2.5ポイント減の9.2%に低下した。顕在化した受注競争の激化が粗利率の低下を招くなど利益面で苦戦。単体の粗利は28.3%減の864億円となっている。

     

     業績の先行指標となる建設事業の受注高は連結が12.3%減の1兆1466億円、単体が13.0%減の9380億円。企業収益の悪化による民間分野の設備投資の減退が影響した。特に前期比で25.1%の減少となった関東圏での受注の落ち込みが目立つ。

     

     それでもコロナ禍における厳しい受注環境の中で「決して満足できる数字とは言えないが、何とか一定水準のレベルを維持することができた」(磯野正智執行役員経営企画室長)という印象だ。

     

     次期(21年12月期)の業績見通しは全体として前期並みを想定。売上高は連結が2.2%増の1兆2650億円、単体が0.9%増の9800億円を見込む。

     

     「受注競争の激化が顕在化している。今後も継続して厳しい受注環境が続く」(石崎亮司財務室長)としながらも、受注高は連結が4.6%増の1兆2950億円(建設事業は1兆2000億円)、単体が6.2%増の1兆0260億円(同1兆円)と若干の増加を見通す。

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    掲載日: 2021年3月1日 | presented by 建設通信新聞

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